FXレポート

欧州PMIに注目、米国イベントラッシュの一週間

-前営業日サマリー-
 ドル円は、146.86円でオープン。東京市場では20銭程度の値幅で方向感のない動きが目立ちました。ロンドン市場では、一転して堅調な地合いとなり147.30円付近まで上値を伸ばしました。NY市場では、円買い先行のマーケットとなり、再び147円を割り込み、上値の重たいまま147.05円で取引を終えました。

-欧州PMIに注目、米国イベントラッシュの一週間-
 本日のイベントは、中財新製造業PMI、トルコ四半期GDP、欧英PMI(改定値)が予定されており、米国とカナダが祝日休場となります。
 週明け月曜日、そして9月初日となる本日は、米国がレーバーデーの祝日のため、ニューヨーク市場が休場となります。株式・債券市場が動かないため、為替市場でも流動性の低下から、突発的なヘッドラインやまとまったフローが出た場合、一時的にボラティリティが高まる局面もあるかもしれません。今週は米JOLTS求人やISM景況指数、雇用統計など米国の重要指標イベントのラッシュとなります。特に注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数が8.0万人の予想と非常に弱気となっています。前回は予想10.6万人の予想に対し、7.3万人という結果になったことでドル円は2円近く急落しました。いずれの結果になっても大きく動くことが想定されますので、週末の米雇用統計発表に照準を合わせておきたいです。また同時に週明けは様子見ムードの強まりから、方向感の出にくい展開となるかもしれません。
 一方そうした中、本日はロンドン時間にはユーロ圏の製造業PMI(改定値)が発表され、ユーロクロスの短期的変動が中心となりそうです。8月21日に発表された速報値はドイツが49.9(7月:50.2)、ユーロ圏全体が50.5(同51.0)と、節目の50を下回るかどうかの水準にありました。製造業部門は依然として景況感の回復が遅れており、下方修正の場合はユーロ売り圧力が意識されるでしょう。特にドイツは域内最大の経済を抱えるため、PMIの下振れはユーロ圏全体の成長期待を後退させ、ECBの追加利下げ観測を強める可能性があります。一時的にユーロクロスでボラティリティが高まる局面も想定され、ユーロ/円やユーロ/ポンドでは短期的なトレードチャンスに期待したいです。

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