FXレポート

ウクライナ戦争 ロシアとの停戦協議は難航か

-前営業日サマリー-
 ドル円は148.21円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が参院財政金融委員会で「今後、実質賃金や消費は良い姿が見込まれる」などと発言し、日銀の早期利上げ観測の高まりによる円買いが優勢となりました。ロンドン市場では一転して買い戻しの相場展開。売りが先行した欧州株が持ち直したことに反応し、米国とロシアが再び接触するとの報道からウクライナ停戦への期待が高まったことも相場を支えた格好です。NY市場では米PPIが発表された後にドル円が上昇したものの、動きは限定的でその後は一転して下押し。147.78円で取引を終えました。

-ウクライナ戦争 ロシアとの停戦協議は難航か-
 本日のイベントは、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
 ロシアのプーチン大統領が13日に開いた記者会見で米国が提案したウクライナとの停戦案について即時の停戦受け入れには難色を示し、紛争の根本的な原因を取り除くものでなければならないと停戦案の受け入れに条件を加えました。米国のトランプ大統領はこのプーチン氏の反応に対して「完璧ではなかった」と一部不満をにじませました。協議は今後も続けていく姿勢が示されていますが、協議ではウクライナとの戦況優位を活かして自国利益最大化に動くことが考えられ、停戦協議はそう簡単には進まなそうです。この話題に関するヘッドラインは金融相場に対してリスク選好の考えから動意を与えるため、協議の動向には注視しておく必要があります。仮に情勢が和らげば警戒感の後退から円売り・ドル買いが強まることが想定されます。足元ダウンサイドへの動きを強めているドル円ですが、内容次第では買い戻しが強まり、トレンドが転換する可能性もあるとみておきたいです。

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