FXレポート

英総選挙と米中貿易協議の結果

【本日のトレードポイント】
 英総選挙は投票締め切りと同時に出口調査の結果が公表され、与党の過半数獲得が判明するとポンド円は143.78円から147.90円まで大幅急騰しました。この結果を受けて、来年の1月期限までにジョンソン首相とEUが合意した離脱案が議会で承認される見通しとなりました。合意あり離脱になったことでポンド買いが進みましたが、一旦材料出尽くしから利益確定の売りにさらされており、本日も売りが継続するか動向を見極めたいです。一方で、米中貿易協議は報道機関から合意可能性が報じられていたものの、中国政府の反応待ちになっていました。そういったなか、昨日のNY市場入りに中国政府が沈黙を破り米中貿易の第1フェーズが合意に至ったと声明を出しました。また、15日に米対中関税発動も撤廃され、段階的に中国製品の関税をなくすことで米政府と合意したと発表され、ドル円は109.62円まで上昇しました。しかし、事前報道の織り込みで大きく上昇していただけに「セルザファクト」の展開となり、上値が削られ109.35円付近まで反落しました。これで米英中の大きなイベントが消化され、今週は取引材料探しの展開になりそうです。短期的にはマーケットがクリスマス休暇とお正月に入るため、取引参加者の減少から荒い値動きなることが想定されます。ちょっとしたヘッドラインが材料視され大きく動意付くこともあり得るためリスク管理は怠らないようにしたいです。

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