日米連携の円安是正へ 介入警戒が市場の最優先テーマに
-前営業日サマリー-
ドル円は163.39円でオープン。東京市場ではFOMC通過後のドル売りが先行したものの、中東情勢の緊迫化を背景としたインフレ懸念がドルを下支えし、ドル円は底堅く推移しました。ロンドン市場では、米当局によるレートチェックと思われる動きで円が急伸。その後、日銀による円買い介入が実施され、ドル円は一時157円台まで急落しました。NY市場ではショートカバーによる買い戻しが入ったものの戻りは限定的となり、159.59円で取引を終えました。
-日米連携の円安是正へ 介入警戒が市場の最優先テーマに-
本日のイベントは、日全国消費者物価指数 / BOJ政策金利 / 植田日銀総裁発言、欧消費者物価指数が予定されています。
昨夜の為替市場では、163円台で推移していたドル円が一時157円台まで急落するなど、極めてボラティリティの高い動きを見せました。報道によると、米通貨当局が介入前段階とされるレートチェックを実施し、それに合わせて政府・日銀も円買い介入に踏み切ったとされています。米当局によるレートチェック自体は過去にも例がありますが、日米が同じタイミングで円安是正に動いたとみられるケースは異例であり、その効果は非常に大きいものとなりました。
実際に2024年の円買い介入局面では、20円近い円高が進行した経緯があります。今回も市場参加者の円売りポジションが大きく積み上がっていたことを考えると、介入効果が一巡したと判断するのは時期尚早でしょう。介入実施後3営業日程度は追加介入への警戒感が続きやすく、当局の動向次第では相場が再び大きく振れる可能性が懸念されます。
また、直近では財務相による円安けん制発言の頻度やトーンが低下していたこともあり、市場には一定の油断が広がっていました。そのタイミングで介入が実施されたことで、投機筋に対するけん制効果は想定以上だったと考えられます。本日は日銀金融政策決定会合と植田総裁会見という重要イベントも控えており、政策内容はもちろん、為替や物価に対する発言にも注目が集まります。介入警戒と金融政策イベントが重なる局面だけに、ヘッドラインへの反応が通常以上に大きくなる可能性を意識しておきたいところです。