FXレポート

米FRB経済・金利見通し発表、パウエルFRB議長の記者会見に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は139.60円でオープン。東京市場では、ドル円は米CPIやFOMCを前に様子見ムードが広がり139円半ばでの落ち着いた値動きとなりました。ロンドン市場では、東京市場の流れを受けて139円半ばでの推移が続いていたものの、米CPIが市場予想を下振れする弱い結果となったことが伝わると一転してドル安が強まり一時139円付近までの下押しとなりました。ニューヨーク市場では、米CPIの下振れを受けて139.01円の日通し安値を付けたものの、節目の139.00円がサポートとして働くと買戻しが優勢に。米金利上昇を後押しに一時日通し高値の140.30円まで上昇すると一服して140.21円で取引を終えました。

-米FRB経済・金利見通し発表、パウエルFRB議長の記者会見に注目-
 本日のイベントは、NZ第1四半期経常収支、英鉱工業生産、米生産者物価指数、米FOMC政策金利&声明発表、米FRB経済・金利見通し発表、パウエルFRB議長の記者会見が予定されています。本日の注目は米FRB経済・金利見通し発表、米パウエルFRB議長の記者会見になります。
 昨日は大きく注目されていた米CPIが発表されました。全体CPIが前年比+4.0%(予想+4.1%、前回+4.9%)、コア指数が+5.3%(予想+5.3%、前回+5.5%)と全体CPIが予想を下振れたものの、コア指数が予想通りだったことからインフレが高止まりする可能性を示唆する結果となりました。CPIを受けて市場の政策金利見通しは6月据え置き予想が94.2%、7月0.25%利上げが60.6%となっています。(FedWatch・CME、14日4時時点)
 CPIの結果が今回のFOMCでの政策金利据え置き予想を後押しすることとなり、市場の目線が7月以降の政策金利動向にシフトするとみられるため、政策金利発表後のFRB経済・金利見通し発表とパウエルFRB議長の記者会見により注目が集まることになりそうです。経済見通しがタカ派的な予測なら、高めの金利が長期化するとの見方が強くなるとみられます。一方、経済状況がピークに近づきつつあると示唆されれば、次回の金利据え置きや年内の利下げ予想に勢いがつくと考えられます。FRB経済・金利見通しの内容やパウエルFRB議長の会見の発言の内容次第では相場に大きな動意が生じることを想定して取引に臨みたいです。

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