FXレポート

スイス中銀(SNB)と英中銀(BOE)の注目ポイント、FRBは利上げ継続

-前営業日サマリー-
 ドル円は132.44円でオープン。東京市場では、FOMCを控えて値動きは限定的、一時132.77円まで上昇しましたが132.50円あたりを上下するレンジ相場となりました。ロンドン市場では、金融システムへの懸念がやや後退したことで序盤に円売りの流れがあり、一時133円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、FOMCで予想の大勢通り0.25%利上げが実施、BS縮小ペース維持、追加利上げの可能性が示唆されてパウエルFRB議長の会見では年内利下げ否定、追加利上げの可能性が示唆された一方で利上げ休止が検討されたことが明らかとなりパウエルFRB議長の発言に敏感に反応しながらドル円はドル安・円高主導で132.60円から131円まで下落したのちに131.44円へ反発して取引を終えました。

-スイス中銀(SNB)と英中銀(BOE)の注目ポイント、FRBは利上げ継続-
 本日のイベントは、スイス中銀(SNB)政策金利、ノルウェー中銀政策金利、トルコ中銀政策金利、英中銀(BOE)政策金利、米新規失業保険申請件数、米新築住宅販売件数の発表が予定されています。
 スイス中銀(SNB)政策金利の事前予想は、0.5%利上げ(1.0%→1.5%)とされています。ただ、今回のスイス中銀の会合では、金融システムに関する声明や政策に注目が集まりそうです。スイス中銀は先週から今週にかけて、クレディスイスの支援やUBSによるクレディスイス買収仲介など、金融システム安定化に向けた動きを繰り返してきました。今回の会合、ジョーダンSNB総裁の会見にて、金融システム安定に向けた新たな政策や声明が発表されれば、リスクオンムードの相場になるかもしれません。
 英中銀(BOE)政策金利の事前予想は、0.25%利上げ(4.0%→4.25%)とされています。金利先物が織り込む将来の政策金利予想は、今回含めてあと2~3回の利上げが予想されています。今週初めまでは、今回の会合での利上げ停止の予想も散見されていましたが、昨日22日に発表された英消費者物価指数(CPI)が予想(前年比:+9.9%)に対して+10.4%と前回(+10.1%)から上振れしていました。このインフレ加速を受けて、英中銀(BOE)の引き締めはまだ続くとの見方が大勢となっています。ただ、今月に入ってマーケットでは金融システムへの不安が表面化している状況のため、英中銀(BOE)の声明やMPC委員の政策金利投票結果から、金融システム安定のために引き締めを緩めるべきとのメッセージが伝わる場合は、ポンドの大幅安となる可能性もあります。
 スイス中銀(SNB)と英中銀(BOE)の決定が本日のマーケットを動かすことを想定して、本日は取引に挑みたいです。

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