FXレポート

日銀政策修正 焦点は新総裁就任の4月か

-前営業日サマリー-
 ドル円は128.39円でオープン。東京市場では、米長期金利の上昇からリスク選好の流れが広がり、堅調なアジア株の動きも支えとしながら129.29円まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、序盤に128.70円まで下落する場面が見られるも、その後は一転してドル高の展開となり、東京高値を更新すると動きを一段加速させながら130円台を回復しました。NY市場では大幅な上昇の反動から調整売りに押されドル高が一服。しかし、米長期金利の堅調な値動きに支えられながら、売り戻しは129円中盤に留まり、129.58円で取引を終えました。

-日銀政策修正 焦点は新総裁就任の4月か-
 本日のイベントは、日金融政策決定会合議事要旨の公表が予定されており、中国、韓国、香港、シンガポールが休場となります。
 1月17・18日に開かれた金融政策決定会合で日銀は金融政策の現状維持を決定しました。市場では事前に政策修正の可能性を織り込んでいただけあって、相場へのインパクトは大きく、期待を裏切った円安が進行、ドル円は一時131円中盤を回復する動きを見せました。黒田日銀総裁はこれまでとのスタンスを変えず、「長期金利変動幅のさらなる拡大は必要ない」と述べています。そのため、市場で広がっている金融政策正常化の可能性は低くなったといえるでしょう。ただ、新総裁が就任する4月の金融政策決定会合のタイミングで政策修正に舵を切る可能性は低いながらも完全には捨てきれないため注目しておきたいです。実際、2013年4月に就任した黒田総裁は初回の会合で政策転換を実施し、「量的・質的金融緩和」が導入されました。新規の緩和策を導入した10年前と、10年続いた緩和を正常化するケースとを同列に扱うことはできないものの、仮に政策転換が実施された場合には相場の巻き戻しを起こしながら、円高が加速することが想定されるため、警戒すべきイベントとして、目下の焦点となりそうです。
 本日は材料が少ないながら、金融政策決定会合の議事要旨が公表されます。黒田総裁は現状維持を全員一致で決めたと発言していることから、タカ派色の強い情報が出てくることは考えにくく、円高の動きは限られそうですが、想定よりもハト派色の強い内容となった場合にはアップサイドリスクに警戒が必要です。足元のドル円は昨年10/21日高値と今年1/12日に結んだ上値トレンドラインの上限に位置していることから、円売りを強める動きはトレンドの転換をもたらしながら上値を伸ばすシナリオも想定できます。今後のトレンドの見極めと次回以降の会合内容を占うポイントとして公表内容を注視していきたいです。

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