FXレポート

G20財務相・中銀総裁会議に注目

-前日サマリー-
 ドル円は145.76円でオープン。米長期金利の上昇や岸田首相の「日本銀行は、賃金が上昇するまで現在の金融政策を継続すべき。黒田日銀総裁の任期短縮は考えていない」との発言が伝わったことで145.86円まで上昇しました。その後は方向感に欠ける展開が続いた後、再び145.89円まで上昇するも反落し、145.83円で取引を終えました。

-G20財務相・中銀総裁会議に注目-
本日のイベントは、G20財務相・中銀総裁会議(1日目)、英GDP・鉱工業生産・貿易収支、欧ラガルドECB総裁発言、米生産者物価指数(PPI)、米バーFRB副議長発言、FOMC議事録公表が予定されています。
 明日に控える米消費者物価指数(CPI)の先行指標となることから、米生産者物価指数(PPI)に注目しています。コアPPIは前回+7.3%(前年同月比)に対し、今回の市場予想は7.3%とインフレは先月と同水準の見通しです。市場予想を下回る場合には0.75%利上げ観測の後退からドル安を想定しています。一方で市場予想を上回る場合はドル高が想定されるものの、介入ラインの145.90付近では昨日も反落しており、今後も抵抗ラインとして意識される展開は続きそうです。
 また、本日から2日間にわたり開催されるG20財務相・中銀総裁会議に出席予定の鈴木財務相は「為替介入について、日本の立場を説明する予定」と発言しており、具体的な内容に注目が集まります。加えて「ドル独歩高への対応が議題になる」と述べており、各国の対ドルでの自国通貨安や世界経済の後退懸念から、FRBによる急速な利上げへの批判があれば、今後の米国の利上げペースに影響を与える可能性も想定しておきたいです。その他、FOMC議事録公表など材料豊富な1日であり、ヘッドラインや指標の内容を丁寧に確認しながら取引に臨みたいです。

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