FXレポート

FOMCメンバーのタカ派化鮮明に、本日はFOMC議事録公表に注目

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は122.77円でスタート。午前に黒田日銀総裁の「最近の為替相場の変動はやや急、引き続き注視する」との発言で一時円高に振れるとドル円は122.37円まで下落しました。一方で、東京午後に発表された豪RBA政策金利は予想通り据え置きながら、声明文にて「忍耐強く(Patient)」の文言が削除、6月利上げを再び織り込む形で豪ドル買いが加速しました。欧州市場に入ると、米10年債利回りが2.47%付近までじりじりと上昇、総じてドル買い圧力が広がりました。NY市場では、米FRBメンバーの発言が複数予定される中、ブレイナード理事の「早ければ5月にもバランスシートを縮小する可能性」などの発言が伝わると米長期金利が2.50%超の上昇、一気にドル買いが加速しました。ドル円は123.66円付近まで上値を伸ばし、その後も底堅さを維持、123.61円で取引を終えました。

-FOMCメンバーのタカ派化鮮明に、本日はFOMC議事録公表に注目-
本日のイベントは、中財新サービス業PMI、独製造業新規受注、英建設業PMI、ポーランド中銀政策金利、米フィラデルフィア連銀総裁発言、FOMC議事録公表(3/15・16開催分)が予定されています。
 昨日はハト派として知られるブレイナードFRB理事が次回会合でのバランスシート縮小を示唆したほか、投票権を有するカンザスティ連銀総裁のタカ派発言が伝わったことで米10年債利回りは2.55%台まで上昇、積極的な米金融引き締めを意識したドル買いが活発化しています。各FRBメンバーの発言から、一様にタカ派へシフトしている様子が確認できますが、次回5月FOMCでのバランスシート縮小開始などへの折り込みはまだまだ不十分な印象も見受けられます。この点、本日のFOMC議事録公表(3/15・16開催分)の内容からヒントを探りたいところです。仮に量的引き締めを含めた金融引き締めについて前倒しの見方を強める内容があれば、それらを織り込む動きが一段ドルを押し上げる可能性もありそうです。マーケットでは金融政策の格差に着目した円安トレンドが続いており、改めて米金融政策とドルの地合いに注目したいです。

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