FXレポート

各国PMIに注目、米ジャクソンホールも見据えて

-前日サマリー-
 先週金曜日の東京市場では、リスクオフの展開が継続する中、ドル円は109円台後半での推移に終始、クロス円も上値の重さが目立ちました。日経平均や中国株をはじめとしたアジア株が軟調に推移したことで、株安がリスク警戒感を更に強めた格好です。欧州市場でも、アジア株安の動きが波及し、欧州株やダウ先物、NY原油先物といった相場が総じて軟調、円高圧力が強まる中でドル円はもみ合いとなりました。一方で、欧米株安観測に伴ったドル買いの動きも見られたことで、対円では下げづらく下値はある程度限られました。NY市場では一転、米国株相場が強さを見せたことで市場のリスクマインドがやや好転、米10年債利回りの上昇も支えにドル買いが先行しました。ただ、ドル円は東京時間の日通し高値109.88円を抜くことはできず、その後は週末の様子見ムードから動意も薄れ、109.80円で取引を終えました。

-各国PMIに注目、米ジャクソンホールも見据えて-
 本日のイベントは、欧州各国製造業/サービス業PMI(速報値)、米製造業PMI、米中古住宅販売件数が予定されています。
 注目は欧米各国のPMIとなります。傾向としては先陣を切るフランスの内容を受けて、その後の各国PMI結果及び欧州全体の景気動向を見極める側面が強いことから、フランスPMI発表(16:15)から結果に注目となります。また相場が動意付きやすい指標で、過去には発表前から欧州通貨が反応するケースもあり、欧州市場入りから動向を注視したいところです。
 一方で、今週末26日~28日には注目の米ジャクソンホールが開催されます。タカ派的なシナリオでは、次回9月FOMCでの具体的なテーパリング協議開始や年内のテーパリング開始を表明する場合、ハト派的なシナリオとしてはテーパリングに言及しない場合も想定されます。市場の注目度が高いだけに、パウエル議長の口から何らかの情報提供がなされる展開に期待したいです。加えて、ジャクソンホール開催に向けた様々な思惑による値動きも想定される為、マーケットでのリスクマインドの動向などと合わせて留意して取引に臨みたいです。

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