FXレポート

SLRの特例措置の延長はどうなる

-前日サマリー-
 東京市場のドル円はドル買いから始まり、一時的に109.16円まで上昇しますが16日高値の109.29円がレジスタンスラインとして意識され上値が重い展開となり109.09円付近で推移しました。欧州時間では米10年債利回りがやや上昇するも、序盤はFOMCの結果公表とパウエルFRB議長の会見が終了するまでの様子見ムードが持続して値動きは限定的になりましたが、利回りが昨年2月以来の1.65%台まで上がると市場は反応、ドル買いが優勢になり当日高値の109.32円まで上昇します。NY市場でのFOMCは21年の経済見通しを大幅に上方修正しましたが、金利見通しで23年までゼロ金利を維持する従来の方針を改めて示したことで、FRBによる早期の引き締め観測が後退し全般ドル売りが加速、パウエルFRB議長も「一時的にインフレ率が2%を超えたとしても利上げの要件を満たさない」などの見解を示したためにドル円は109.25円から一時108.79円まで下落した後108.82円で取引を終えました。

-SLRの特例措置の延長はどうなる-
 本日のイベントは豪失業率、TCMB政策金利発表、BOE政策金利発表と米新規失業保険申請件数が予定されています。昨夜のFOMCでは08年のリーマンショック後に導入された補完的レバレッジ比率(SLR)の今後の方針について公表がありませんでした。昨年4月に比率が緩和され、銀行が融資や米国債の購入をしやすくなったこの特例措置は期限付きで今月3月末までとなっており、昨夜のFOMCと同時に延長するかしないかの判断が出るとの予想でしたが、FRBはこの判断を遅らせている状況となっています。仮に延長されなければ国債購入が減り、金利上昇へのプレッシャーが強まる可能性があるとの見方が多く、FOMC後のパウエルFRB議長記者会見では「これから数日のうちに、何らかの発表をする」と述べており、発表時期もあわせて今後の関連報道には注意が必要となります。

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