介入警戒と日銀利上げ観測強まる ドル円160円台から急反落
-前営業日サマリー-
ドル円は160.17円でオープン。東京市場では、ベッセント米財務長官の発言や日銀の利上げ期待を背景に円買いが先行し、159円台半ばへ下押し。円債利回りが上昇し、1996年以来の高水準となったことも円買いを後押しした模様です。ロンドン市場ではドル円の下げが一服し、高田日銀審議委員のタカ派的な発言を受けた円買いも次第に落ち着きました。NY市場では、介入を意識させる値動きから円相場が急伸し、ドル円は158円台まで下落。一方、原油価格の高止まりを背景としたドル需要も意識され、下値では一定の底堅さも確認されました。ドル円は158.71円で取引を終えています。
-介入警戒と日銀利上げ観測強まる ドル円160円台から急反落-
本日のイベントは、豪貿易収支、米新規失業保険申請件数、米ISM非製造業景況指数が予定されています。
2日のNY市場では円相場が急伸し、160円台を付けていたドル円は一気に158円台まで下押しました。追加介入への警戒感が高まるなか、本日は160円台を再び試す動きとなった場合の介入警戒と、下値でのドル需要との綱引きから神経質な展開となりそうです。
加えて、日銀による利上げ加速への警戒も円買い材料として意識されています。米財務省によると、植田日銀総裁とベッセント米財務長官との会談で、ベッセント氏は「円の大幅な過小評価に対処するため、日本が断固とした市場・金融政策上の措置を講じることを強く支持する」と発言。また、タカ派として知られる高田日銀審議委員は2日の講演で、会合ごとに「利上げが連続になることもありえる」としたほか、0.25%刻みの利上げ幅についても「必ず決まっているようなものでない」と強気な姿勢を示しました。
原油価格の高止まりによるドル需要はドル円の下支え要因となる一方、足元では介入警戒に加えて日銀の利上げ加速観測など、円買いを促す材料が重なっています。160円台では上値を追う動きが慎重になりやすく、再び同水準へ接近する場面では介入を警戒した急激な値動きに注意が必要です。これまでのドル高・円安基調に変化が生じる可能性も視野に入れ、当局者発言や介入を巡るヘッドラインへの警戒を強めておきたいです。