FXレポート

FOMC通過、焦点は米PCEとECBの政策判断へ

-前営業日サマリー-
ドル円は157.93円でオープン。東京市場では、RBNZ政策金利発表が市場の利上げ予想に反して据え置き。NZD相場は急落しAUDNZD相場は2013年以来の水準となりました。ロンドン市場では後にかけて円安展開が強まり、FOMCを控える中でドル円相場は158円を突破しました。NY市場ではFOMCが市場予想通り政策金利を据え置き。ウォーシュFRB議長の会見を受けてドルが売られ、ドル円は157.78円で取引を終えました。

-FOMC通過、焦点は米PCEとECBの政策判断へ-
 本日の材料は、米新規失業保険申請件数、米PCEデフレーター、米第3四半期GDP、ECB政策金利、アマゾン・ドットコム決算の発表が予定されています。
 昨日のFOMCでは市場予想通り政策金利の据え置きが決定されました。声明では米景気に対する評価が上方修正された一方、2名の委員が0.25%の利上げを主張して反対票を投じるなど、FRB内では依然としてインフレに対する警戒感が残っています。ただ、ウォーシュFRB議長は会見で、これまでの金融引き締めの効果やインフレ抑制に向けた進展に言及。発言を受けてドルは下落しました。また、今回の会見では来年以降のFOMCの運営方針の変更も発表されました。年間8回の会合は維持するものの、政策金利を決定する会合は2027年に7回、2028年には6回へ縮小。残りの会合は中長期的な金融政策戦略の議論に充てられる予定です。政策判断の機会が減少することで、今後は1回ごとの政策決定が市場に与える影響も大きくなる可能性があります。
 一方、本日の注目は米PCEデフレーターとECB政策金利発表です。昨日のFOMCを通過したものの、市場の12月利上げ観測に大きな変化はなく、OIS市場では同会合での利上げ確率が約85%と織り込まれています。こうした中、FRBが金融政策を判断する上で重視するPCEデフレーターの発表が予定されています。インフレ圧力の根強さが改めて示されるかが焦点となり、結果次第では12月の利上げ観測が変化し、米金利やドル相場を左右する可能性があります。また、今回のECBではFOMCや日銀と同様に政策金利の据え置きが見込まれており、市場の注目は声明やラガルド総裁の会見に集まります。現在、欧州ではガス供給不安が一段と高まっており、TTF天然ガス価格は2022年以来の高値を記録。EU全体の天然ガス貯蔵率も約75%と過去5年平均を約15ポイント下回る水準となっています。また、ユーロ圏の9月消費者物価指数は前年比3.8%と、ECBの物価目標である2%を大きく上回っています。エネルギー高によるインフレ圧力が強まる中、声明やラガルド総裁の会見で今後のインフレ見通しや12月会合での追加利上げの可能性について、どのような認識が示されるか注目したいです。

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