FXレポート

貿易交渉には未だ溝

-前日サマリー-
東京市場では目立った取引材料の無いなか調整的なドル買いの雰囲気になり、ドル円は103.33円から103.47円まで緩やかに上昇しました。欧州市場ではEU側が英国の提案を受け入れ不可能との報道を受け、ポンド売りが優勢になりポンド円は138.96円から138円台前半へと下落しました。ですがその後、EUが英国水域漁獲量の最大25%削減を受け入れる意向を示すと再び138.90円付近まで上昇する場面がありました。NY市場ではドル買いの動きが再び優勢になりドル円は103.60円で取引を終えました。

-クリスマス前の合意はどうなる-
本日のイベントは日銀議事要旨公表、米新規失業保険申請件数と米ミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が予定されています。英EUの貿易交渉の先行きは未だ溝があり、マーケットに嫌気が出てきています。21日に英国が漁業権について譲歩案を提示したが昨日EU側がこの提案を拒否したことにより、交渉が決裂に終わるシナリオに危機感を与えました。また「どうなろうと英国は力強く繁栄する」など繰り返し強気な構えのジョンソン英首相と、一部報道でEUは1月1日以降も英国との交渉を継続する用意があるとも伝わっておりクリスマス前の合意は現実味を帯びていないと考えているEUが、完全離脱する31日までの10日間の最終局面をどう妥結するか注目が集まります。

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