米住宅指標はさえない結果に!高まるドルへの不安!!
昨日のドル円は東京市場午前において、日経平均株価が前日の反動から下落を先行させたことで円買いがすすみ一時102.14円近辺まで値を下げましたが、株価の下値が広がらなかったことで102円台の底割れは回避しました。午後も株価の動向が軟調だったことからドル円の上値は重く、市場の関心が米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表に向いていることに加え、日銀金融経済月報では「景気は緩やかな回復を続けている」、「雇用・所得環境は改善」と内容に目新しさがなかったことから、102円台前半の狭いレンジで小幅な値動きとなりました。欧米市場に入ってもFOMC議事録公表を控えた動意に乏しい展開が続き、101.95円近辺を中心に小幅な推移となりました。寄り付き前に発表された米住宅着工件数、建設許可件数はいずれも市場予想を下回ったものの、ドル円はゆるやかに上昇し102円台前半へ値を戻しました。議事録の公表直後には102.463円の高値をつけましたが再び102.21円近辺まで下落し上値は重たいまま、前日比では0.058円安い102.312円で取引を終えました。
≪2014年2月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円 :「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「スクエア」売り50% 買い50%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「スクエア」売り50% 買い50%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り87% 買い13%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 1月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
24:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 2月
24:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 1月
24:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 2月
- 今日のトレードポイント -
昨日発表された米住宅指標はやはり予測に対し下振れする弱い結果となりました。また、明け方に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、失業率低下に伴い政策金利のガイダンスを変更することが示唆されたものの、具体的な変更内容までは出なかったことから市場の反応は限定的でした。本日は新規失業保険申請件数、消費者物価指数(CPI)などの重要指標が発表されますが、予測に対し上振れする可能性は低いのではないでしょうか。このところの米国景気指標の悪化を受けてドルへの不安が強まっていることを考えると、上値の重い地合いはしばらく続くかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 101.50-103.00 ユーロ・円 139.00-141.00 ポンド・円 169.50-172.50