FRB人事報道が重しとなる
昨日のドル円は、東京市場では113円を挟んだ値動きが継続しましたが、日経平均株価が引けに掛けて上昇した流れを受けドル円も日通し高値となる113.14円近辺まで値を上げました。欧米市場では、米長期金利の低下やナイト・セッションの日経平均先物が220円安まで大幅に下落するとドル売りが優勢になりました。さらに米10年債利回りの低下を受け日通し安値となる112.29円近辺まで下押ししました。前週分の米新規失業保険申請件数が44年ぶりの水準まで改善したほか、米10年債利回りが低下幅を縮小するとドル円は112.60円台まで持ち直しました。「トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)議長人事でパウエル氏に傾いている」との一部報道をきっかけに円買い・ドル売りが入り一時112.42円付近まで値を下げる場面もみられましたが、前日比では0.37円安い112.557円で取引を終えました。
≪2017年10月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
ユーロ・円 :「ベア」 売り84% 買い16%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り78% 買い22%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 9月
15:35 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
17:00 EUR 経常収支 8月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 9月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 8月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 8月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 9月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 9月
- 今日のトレードポイント -
19日米労働省が発表した14日までの前週分の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2万2000件減の22万2000件と、1973年3月以来、44年超ぶりの低水準となりました。ハリケーンの影響で9月に雇用が落ち込んで以降、労働市場が回復していることを示唆しています。これを受け10月の雇用統計では雇用がプラスへ転じるとの見方を後押ししています。米株も堅調に推移していることから、基本的にはドル買いのスタンスで臨みたいですが、株式市場や債券市場の動向に注意をし、週末ということもあるためポジション調整に注視したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-113.30
ユーロ・円 132.30-134.20
ポンド・円 146.50-150.00