FXレポート

ドル円はイエレン米連邦準備理事会議長の議会証言を受け荒い値動きへ!!

 昨日のドル円は、東京市場が建国記念日で休場となるなか、対豪ドルを中心にドル売りが入り102.07円近辺まで下落。その後、シカゴ日経平均先物や時間外のダウ先物、アジア株全般が堅調に推移したため、投資家のリスク許容度が改善し円売りが広がったことで102.39円近辺まで上昇。欧州市場では、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言待ちとなるなか、方向感に欠け102.30円を挟んだ値動きとなりました。NY市場に入り、議会証言の内容が伝わると荒い値動となりました。議会証言の原稿では「FOMCは段階的に量的緩和の縮小を継続する可能性が高い」と伝わり、米量的緩和縮小を継続する姿勢が示されたことで、時間外の米10年債利回りが上昇し、全般にドル買いが進み、102.67円近辺まで上昇。その後、時間外のダウ先物が軟調に推移すると、リスク回避のドル売りから102.14円近辺まで下落しました。もっとも売りが一巡すると、米長期金利の上昇を手掛かりにしたドル買いが再び入り102.70円近辺まで上昇。前日比では0.427円高い102.640円で取引を終えました。

≪2014年2月11日クローズ時点≫
ドル・円     :「ブル」売り27% 買い73%
ユーロ・円   :「ベア」売り52% 買い48%
英ポンド・円  :「ブル」売り37%  買い63%
豪ドル・円   :「ブル」売り24%  買い76%
NZドル・円  :「ベア」売り62% 買い38%
ユーロ・ドル  :「ベア」売り88% 買い12%

【今日の主な経済指標】
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 12月
19:30 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
00:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
04:00 USD 月次財政収支 1月

                  - 今日のトレードポイント -

連休明けの東京市場ですが、NYダウの上昇を受けて日経平均株価の上昇が予想されるため、ドル買いで反応することに期待が持てます。
21時にMBA住宅ローン申請指数が発表されます。寒波の影響からあまり良い内容にはならないことが予想されているため、予想から乖離した結果でない限り、影響は限定的となるのではないでしょうか。00:30にはドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言もありますが、ディスインフレ圧力のなかドラギ総裁がどのような発言をするのか、市場ではその言動に注目が集まっています。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   101.50-103.50  ユーロ・円 138.00-141.50  ポンド・円 166.50-170.50

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