FXレポート

リスクオンの流れからドル買い優勢へ!!

 先週金曜日のドル円は、東京市場の午前中に一時101.633円まで下げたものの、下落して始まった日経平均株価が上げに転じ70円超高まで買い戻されたことを受け、102円台目前まで値を戻しました。午後では、有識者会議で座長を務めた伊藤隆敏東京大学教授が「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は国内債52%へ削減に今すぐ着手を」といった発言をしたことで、日経平均株価が引けにかけて150円近く上げ、102.15円近辺まで上昇しました。欧州市場では、11月米雇用統計の結果を見極めたいとのムードが強く方向感に欠ける展開が続きました。注目された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万3000人増、失業率が7.0%といずれも予想より良好な結果となったことで投資家のリスク選好度が高まりドル買い優勢となり、102.90円近辺まで上昇しました。
買い一巡後は、急上昇していた米長期金利が低下に転じたことで、102.40円近辺まで失速。ただ、NYダウが200ドル超の上昇となったことで、リスクオンの流れが優勢となり前日比では1.156円高い102.928円で取引を終えました。

≪2013年12月06日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」売り44% 買い56%
ユーロ・円  :「ベア」売り88% 買い12%
英ポンド・円 :「ベア」売り53%  買い47%
豪ドル・円  :「ブル」売り16%  買い84%
NZドル・円  :「ベア」売り64% 買い36%
ユーロ・ドル :「ベア」売り92% 買い 8%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP)[年率換算] 7-9月期

                  - 今日のトレードポイント -

今週のドル円は、主要な米経済指標の発表が少なく、基本的には株価動向に左右される展開となりそうです。注目された金曜日の11月米雇用統計が予想より強い結果となったことで、量的緩和縮小観測が強まっています。NYダウは、再び16,000ドル台を回復し、株高・円安の流れになることが予想されます。ただ、年末に向けて徐々にドル円の買い持ち高を調整する動きも予想され、突発的なポジション調整等の動きには留意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   101.50-103.50  ユーロ・円 139.00-142.00  ポンド・円 166.00-170.00

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