FXレポート

米量的緩和早期縮小観測が再浮上!!

昨日のドル円は、100.139円で取引を開始した後、日経平均株価の下落を受けて99円台後半まで下落。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIC)の運用方針の見直しに向けた最終報告を控えていることもあり、様子見ムードが強まり100円を挟んだ値動きとなりました。欧米市場では、年金資金の運用方針などに関する有識者会議における最終報告では「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は国内債中心のポートフォリオを見直すべき」「GPIFは外貨建て資産の割合を引き上げるべき」との見解が示されました。市場では「中間報告から大きな変更点がなかった」と受け止められたことで失望売りを誘発。さらに欧州株の下落を受け、一時99.79円近辺まで下落しました。その後、ブラード米セントルイス連銀総裁が「11月の雇用統計が強い内容となれば12月の米量的緩和縮小(テーパリング)の可能性を高める」と述べたことや米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では「より良好な経済データ次第で数カ月内に量的緩和の縮小が実施される可能性がある」との見解が示されたことで、米長期金利の上昇に伴うドル買いを受け、一時100.22円近辺まで上昇した。ただ買い一巡後は、引けにかけて米国株安に伴ってクロス円が下落し、ドル円の上値の重しとなったことで前日比では0.140円安い99.993円で取引を終えました。
 
≪2013年11月20日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り37% 買い63%
ユーロ・円  :「ベア」売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ベア」売り78%  買い22%
豪ドル・円  :「ブル」売り21%  買い79%
NZドル・円  :「ブル」売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ベア」売り82% 買い18%

【今日の主な経済指標】
16:00 CHF 貿易収支 10月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 10月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 11月
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 10月
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 11月
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 11月

                  - 今日のトレードポイント -

本日のドル円ですが、米量的緩和早期縮小観測が再燃したことで、株式市場では上値の重い展開が予想されるため、方向感に欠ける展開が予想されます。ただ、本日は黒田日銀総裁の記者会見があり、現行の金融政策の継続が決定されるとの見通しが大半を占めていますが、7-9月期のGDPの減速に対する見解や一段の株高円安につながる見解が発表されれば、一気にリスクオンの流れから円売りドル買いの流れに傾斜する可能性があるため、発言の内容には注意したいです。


[今日の予想レンジ]
ドル・円   99.50-101.00  ユーロ・円 133.50-136.50  ポンド・円 159.50-164.00

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