FXレポート

深刻化する米政治対立、債務上限問題でさらに悪化も!!

 昨日のドル円は、東京市場で本邦輸入企業勢からのドル買いが入り97.50円付近まで上昇しました。その後欧州市場でも、東京時間からの買いの流れが継続し
97.80円付近まで上昇し高値を付けました。また欧州の株価も上昇したことが支えとなり堅調に推移しました。
 NY市場では、前週分の米新規失業保険申請件数は予想より強い結果となったものの、目立った反応は見られず、金曜日に予定されている米雇用統計が政府機関一部閉鎖の影響で延期されるとの可能性から積極的な展開とはならず徐々に値を切り下げました。また9月米ISM非製造業指数が54.4と予想を下回ったことで、NYダウが一時130ドル超下落し、リスク回避姿勢の強まりから円買い・ドル売りとなりました。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなったほか、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が「債務問題をめぐるリスクは非常に大きい」「政府機関閉鎖による不確実性はFRBの低金利政策をより長期化させる可能性がある」との見解を示し一時97円割れとなりました。引けにかけては、NYダウが下げ幅を縮めたことで値を少し戻したものの戻りは鈍く前日比-0.072円安い97.274円で取引を終えました。


≪2013年10月03日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 9% 買い91%
ユーロ・円  :「ベア」売り60% 買い40%
ユーロ・ドル :「ベア」売り90% 買い10%
英ポンド・円 :「スクエア」売り50%  買い50%
豪ドル・円  :「ブル」売り14%  買い86%
NZドル・円  :「ブル」売り31% 買い69%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 8月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 8月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月

              - 今日のトレードポイント -

米連邦政府機関の一部閉鎖が始まってから3日が経過し、米予算案を巡って財政協議が難航しています。17日までに米債務上限引き上げ問題が解決しなければ米国がデフォルトになるリスクが懸念されています。またウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が、「債務問題をめぐるリスクは非常に大きい」、「政府機関閉鎖による不確実性はFRBの低金利政策をより長期化させる可能性がある」と見解を示し、10月の量的緩和縮小は更に難しくなりそうです。米国政府機関の閉鎖、米経済指標の軟調、株安、米国債利回り低下とドルにとって悪材料が続いており、しばらくはドルに対する売り圧力が強まりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   96.50-98.50  ユーロ・円 131.50-134.50  ポンド・円 156.00-159.00

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