米主要企業の決算がピーク!ドルのファンダメンタルズに注目!
昨日のドル円は3日ぶりに反落。序盤、取引材料が乏しいこともあって、調整色の強い動きとなり90円台後半からじりじりと水準を下げる展開。その後NY時間に発表されたNAHB住宅市場指数は前月に比べ低下。前月から低下したのは09年6月以来となり、構成項目が軒並み低下したことで終始軟調な値動きとなった。また注目のバーナンキ米連邦準備理事の講演は「出口戦略が米経済と通貨における信頼を維持するようにすることが非常に重要」などと発言はあったものの、マーケットの目立った反応はなく、終値は90.575円で引けた。
ユーロ円はトリシェECB総裁の「強いドル」に関する米国の見解を共有したことから一時134.748円まで売られる局面もあったが、米アップルや、テキサス・インスツルメンツの決算が市場予想を上回り、投資家のリスク志向が高まったことからユーロ買いが集まり、小幅に上昇し終値は135.496円で取引を終えた。一方のポンド円は早朝に発表された10月の英国ライトムーブ住宅価格は前月比2.8%と、前回 (0.6%)を上回った。しかし、先週から急騰したポンドに対して新たな買い材料とならず、市場の反応は限定的で148円中盤で揉み合いとなり、終値は148.472円。
さて本日のドル円だが、米企業決算が控えている中、先週までの流れから世界的に景気回復期待が強まっており、米企業決算が好調な結果となれば株高が継続し、リスク許容度が改善してドル自体は売られやすい地合いと見ることもできる。しかし、ドル円に関してはリスク許容度回復から円も売られる展開が予想でき、明確な方向感は出しずらい状況となりそうだ。
ユーロ円は、米企業決算が好結果となった場合には、株高・ドル安のバイアスが強まる可能性は否定できない。ユーロ圏の当局者からユーロ高けん制と受け取れるようなコメントが発せられなければ、「欧州はユーロ高を容認」と受け止められる可能性があり、ユーロ円の上値がさらに拡大するかもしれない。
ポンド円は、これまで下落していた分、調整により買戻しが続くとの見方からポンドの上昇も十分予想できる。しかし11月5日に予定されている金融決定会合で資産買い入れプログラムの上限が拡大される可能性も残っており、これまでの行き過ぎが再度調整される展開も頭に入れおきたい、明日発表されるBOE議事録で今後、追加の量的緩和策が示唆される可能性もあり、短期的にポンドが買い戻されても、依然として英国が他国に比べ経済回復に出遅れ感があることに変わりはなく、ポンドの買い戻しには十分に注意しておきたい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.80-91.20
ユーロ・円 134.50-136.00
ポンド・円 146.80-149.90
【本日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前月比]
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前年同月比]
18:00 EUR 建設支出[前月比]
18:00 EUR 建設支出[前年同月比]
21:30 CAD 卸売売上高[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数]
21:30 USD 建設許可件数[前月比]
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
年初来安値の87円台前半が遠ざかったことでドル安一服の安心感から参加者は「ブル」を選択。
しかし、ドルは対円以外の通貨に対しては下落局面が続いており、深追いは避けたいところ。
今週はベージュブック、企業決算、住宅関連指標が相次いで発表され、ドルのファンダメンタル
ズに注目が集まる。21日に発表予定のベージュブックは、前回に引き続き米景気について上方修
正されるかどうかがポイントになりそうだ。
ユーロ円は「ベア」
主だった指標がなかった為、株価を睨みながらのトレードが続いた中、僅かにショートポジショ
ンが優勢。本日も引き続き株式市場の動向とリスク選好に左右される展開となるだろう。今週の
米国市場ではダウ工業株30種平均の構成銘柄の半数近くが決算を発表することから、当面は株式
市場の動向を眺めながら慎重にポジションをとっていきたい。
ポンド円は「ブル」
フィッシャー英中銀理事の「量的緩和を一時中止する公算が大きい」との発言が引き続きポンド円を
強気にさせている。しかし、英国の景気や金融市場の脆弱性から判断した場合、出口戦略実行や利上
げに対する過度の期待は禁物で、ポンド円のロングポジションには慎重なスタンスで臨みたい。また
英中銀の政策バイアスを見極める上でも、明日公表される英中銀金融政策委員会議事録に注目したい。
ユーロ円はトリシェECB総裁の「強いドル」に関する米国の見解を共有したことから一時134.748円まで売られる局面もあったが、米アップルや、テキサス・インスツルメンツの決算が市場予想を上回り、投資家のリスク志向が高まったことからユーロ買いが集まり、小幅に上昇し終値は135.496円で取引を終えた。一方のポンド円は早朝に発表された10月の英国ライトムーブ住宅価格は前月比2.8%と、前回 (0.6%)を上回った。しかし、先週から急騰したポンドに対して新たな買い材料とならず、市場の反応は限定的で148円中盤で揉み合いとなり、終値は148.472円。
さて本日のドル円だが、米企業決算が控えている中、先週までの流れから世界的に景気回復期待が強まっており、米企業決算が好調な結果となれば株高が継続し、リスク許容度が改善してドル自体は売られやすい地合いと見ることもできる。しかし、ドル円に関してはリスク許容度回復から円も売られる展開が予想でき、明確な方向感は出しずらい状況となりそうだ。
ユーロ円は、米企業決算が好結果となった場合には、株高・ドル安のバイアスが強まる可能性は否定できない。ユーロ圏の当局者からユーロ高けん制と受け取れるようなコメントが発せられなければ、「欧州はユーロ高を容認」と受け止められる可能性があり、ユーロ円の上値がさらに拡大するかもしれない。
ポンド円は、これまで下落していた分、調整により買戻しが続くとの見方からポンドの上昇も十分予想できる。しかし11月5日に予定されている金融決定会合で資産買い入れプログラムの上限が拡大される可能性も残っており、これまでの行き過ぎが再度調整される展開も頭に入れおきたい、明日発表されるBOE議事録で今後、追加の量的緩和策が示唆される可能性もあり、短期的にポンドが買い戻されても、依然として英国が他国に比べ経済回復に出遅れ感があることに変わりはなく、ポンドの買い戻しには十分に注意しておきたい。
[本日の予想レンジ]
ドル ・円 89.80-91.20
ユーロ・円 134.50-136.00
ポンド・円 146.80-149.90
【本日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前月比]
17:30 GBP マネーサプライM4速報値[前年同月比]
18:00 EUR 建設支出[前月比]
18:00 EUR 建設支出[前年同月比]
21:30 CAD 卸売売上高[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[前月比]
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数]
21:30 USD 建設許可件数[前月比]
さて、マーケット参加者のポジションは......
≪2009年10月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ベア」
ユーロ・ドル :「ベア」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
年初来安値の87円台前半が遠ざかったことでドル安一服の安心感から参加者は「ブル」を選択。
しかし、ドルは対円以外の通貨に対しては下落局面が続いており、深追いは避けたいところ。
今週はベージュブック、企業決算、住宅関連指標が相次いで発表され、ドルのファンダメンタル
ズに注目が集まる。21日に発表予定のベージュブックは、前回に引き続き米景気について上方修
正されるかどうかがポイントになりそうだ。
ユーロ円は「ベア」
主だった指標がなかった為、株価を睨みながらのトレードが続いた中、僅かにショートポジショ
ンが優勢。本日も引き続き株式市場の動向とリスク選好に左右される展開となるだろう。今週の
米国市場ではダウ工業株30種平均の構成銘柄の半数近くが決算を発表することから、当面は株式
市場の動向を眺めながら慎重にポジションをとっていきたい。
ポンド円は「ブル」
フィッシャー英中銀理事の「量的緩和を一時中止する公算が大きい」との発言が引き続きポンド円を
強気にさせている。しかし、英国の景気や金融市場の脆弱性から判断した場合、出口戦略実行や利上
げに対する過度の期待は禁物で、ポンド円のロングポジションには慎重なスタンスで臨みたい。また
英中銀の政策バイアスを見極める上でも、明日公表される英中銀金融政策委員会議事録に注目したい。