FXレポート

円安の調整局面が継続するなか、米経済指標の悪化懸念

昨日のドル円は序盤、仲値に向けて円売りが強まり98.123円まで上昇したものの、仲値を過ぎると円売りが一巡し97.65円付近まで巻き戻しました。しかし、欧米市場に入ると、米シカゴ購買部協会景気指数が49.0と市場予測の52.5を下回ったほか、月末の駆け込み的な外貨需要からユーロ買いドル売りが入ると、ドル円は一時97.004円まで下げ幅を拡大しました。その後、引けにかけて、NYダウが持ち直したことをきっかけに、ショートカバーが入り前日比-0.298円の97.451円まで回復し取引を終えました。

東京市場のユーロ円は、ドル円と同様に仲値公示にかけて円売りが優勢になり128.457円まで強含む展開をみせたものの、仲値後は戻りが入り128.00円台前半まで緩やかに軟化しました。欧米市場では、欧州株式やGLOBEXのNYダウ先物が軟調に推移していたことをきっかけに、投資家のリスク許容度の悪化からリスク回避的な円買いが入り一時127.207円まで下落。その後、月末絡みのフローから
急激なユーロ買いのなかで、下落の反動も加わり前日比+0.291円の128.322円まで大幅に上昇し取引を終えました。

≪2013年4月30日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り16% 買い84%
ユーロ・円  :「ベア」売り58% 買い42%
ユーロ・ドル :「ベア」売り81% 買い19%
英ポンド・円 :「ブル」売り38%  買い62%
豪ドル・円  :「ブル」売り13%  買い87%
NZドル・円  :「ブル」売り34% 買い66%

【今日の主な経済指標】
15:00 GBP  ネーションワイド住宅価格[前月比] 4月 
17:30 GBP  製造業購買担当者景気指数(PMI) 4月 
20:00 USD  MBA住宅ローン申請指数[前週比] 
21:15 USD  ADP雇用統計[前月比] 4月 
23:00 USD  建設支出[前月比] 3月 
23:00 USD  ISM製造業景況指数 4月 
03:00 USD  米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

                 - 今日のトレードポイント -

前日の為替市場は、26日日銀金融政策決定会合を通過したことで過度な円安への動きが一服し調整局面が継続しているなか、月末需要によるユーロ買いドル売りが持ち込まれたことでドル円は下げ足を加速しました。本日の米経済指標では、ADP全国雇用者数、ISM製造業景況指数、連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要指標が複数控えています。直近の米経済指標の悪化を受けて、景気先行きに対して懸念が強まっていることから、仮に市場予想を下回る結果になった場合には値崩れを起こす可能性もあるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   96.00-100.00  ユーロ・円 126.00-130.00  ポンド・円 149.50-153.00

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