ドル円・株高で安値から反発
昨日のドル円は序盤、前日のNY市場での経済指標の好結果や、米金融緩和の早期縮小・終了懸念が後退したことを受けた海外市場の流れを引き継ぎ株高期待から買いが先行し、92.27円付近まで上昇しました。欧米市場では、イタリア総選挙の結果から、同国政局の混乱が長引くとの見方や、1月米耐久財受注額が市場予想を下回ったこと、米長期金利も低下しリスク回避姿勢が強まり91.14円付近まで下落。売り一巡後は、1月米住宅販売保留指数が市場予想を上回り、米国株式が200ドル超上昇すると円売りが強まり前日比0.226円高い92.156円で取引をおえました。
東京市場のユーロ円は、前日のNY市場での流れを引き継いだ株高期待を背景に買いが先行して120.53円付近まで上昇しました。欧州市場では、注目されていたイタリア国債の入札が無事に通過したことで10年債利回りが低下したこと、ユーロ圏経済信頼感の改善を受けて、欧州経済に対する期待感が高まったことが下支えとなり一時120.51円付近まで上昇。その後、伊グリッロ氏が「中道左派連合を支持しない」と発言したことを受け伊政局の混乱が続いていることから119.22円まで下落。NY市場に入ると、米国株式の上昇や米長期金利が水準を上げるなどリスク回避姿勢が後退し前日比1.002円高い121.082円で取引を終えました。
≪2013年2月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
ユーロ・円 :「ベア」売り55% 買い45%
ユーロ・ドル :「ベア」売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り30% 買い70%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 1月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 1月
15:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 10-12月期
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
16:45 FRF 消費支出[前月比] 1月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 2月
17:55 DEM 失業率 2月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 1月
21:00 ZAR 貿易収支 1月
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 2月
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 1月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 1月
22:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 10-12月期
22:30 CAD 四半期経常収支 10-12月期
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 2月
- 今日のトレードポイント -
昨日の為替市場は、伊国債の入札が無事に通過したこと、予想を上回るユーロ圏経済信頼感指数の結果や、景気回復期待が強まり米国株式の大幅上昇を受けてリスク選好の円売り・ドル売りとなりました。本日も、海外市場の流れを引き継ぎ円安の流れになるか注目されます。国会で本日は日銀の正副総裁人事を衆参両院の議院運営委員会理事会に提示する予定ですが既に織り込まれているとして市場への影響は少ないと見られています。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 91.50-93.00 ユーロ・円 119.00-122.30 ポンド・円 139.00-141.00