ポンド急落!ドル買い加速!!
昨日のドル円は、本邦1月貿易収支が過去最大の赤字になったことを背景に円売りが先行。しかし、麻生財務相の「外債購入する気はない」との発言や安倍首相の「官民ファンドの必要性は相当薄まってきている」との発言から円高に振れ、93.139円まで下落。欧州・NY市場ではイングランド銀行(英中央銀行)が公表した金融政策委員会の議事録を受け、英中銀が追加緩和に踏み切るとの見方が広がったことでポンドが急落しドル買いの流れが加速。さらに、米FOMC議事要旨において「幾人かの参加者は景気予測次第でQEのペース変更を主張」などの内容が明らかになったこともドル買いを誘発し一時94.029円まで上昇。その後は利益確定の売りに押される展開となりましたが、前日比では0.099円高い93.633円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、2月の独ZEW景気期待指数の改善が好感された海外の流れを引き継ぎ上昇して始まり125.896円まで上昇しましたが、麻生財務相や安倍首相の発言を受け円買いが優勢となり、ストップロスを巻き込みながら124.9001円まで下落しました。欧州市場では方向感に欠ける展開となりましたが、NY市場に入ると、FOMC議事要旨を受け、一時ユーロは上昇するも全般ドル買いとなったことからユーロドルの下げにつられ下落。さらに米株相場が一時100ドル超下落したこともユーロの一段安を招き、前日比では0.865円安い124.168円で取引を終えました。
≪2013年2月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
ユーロ・円 :「ブル」売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ブル」売り34% 買い66%
英ポンド・円 :「ブル」売り28% 買い72%
豪ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」売り34% 買い66%
【今日の主な経済指標】
16:00 CHF 貿易収支 1月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 1月
00:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 1月
00:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 2月
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント -
今週は安倍首相など要人発言が相場へ大きな影響を与えているため引き続き各国要人の突発的な発言等には注意したいところです。また、FOMCを受けて米国量的緩和の早期終了の思惑が強まるようであればドル買いが更に進む可能性もあり、慎重な判断が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.50-94.50 ユーロ・円 123.00-126.00 ポンド・円 140.00-145.00