円安一服も一時的か!?
昨日のドル円は序盤、欧米市場での円安基調を引き継ぐなか、日経平均が前日比で300円超高になったことを受けて、リスク選好的な円売りも加わり94.052円まで上昇しました。ただ、欧州市場に入ると円安の動きが一巡し買い戻しが優勢になると93.70円付近まで反落。NY市場では、目立った取引材料がなかったものの、イタリアの政局混迷を背景にリスク回避的な動きが強まり前日比-0.027円の93.564円まで下押して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日経平均の株高を背景に円安が進行し127.704円の高値を付けました。しかし、欧州市場に入ると利食いの売りが入ったほか、ファンロンパイEU大統領が「EUサミットでは予算合意のための緊急の必要性を感じている」、バローゾ欧州委員長が「ユーロ危機は決して終わってはいない」とそれぞれ欧州財政問題への懸念を示したことから、リスク回避の動きが優勢となり126.50円付近まで反落。その後のNY市場でも、総選挙を控えたイタリア政局の先行き不透明感から、ユーロ売りが一段と強まると125.930円まで安値を更新し126.484円(前日比:-0.651)で取引を終えました。
≪2013年2月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り39% 買い61%
ユーロ・ドル :「ベア」売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「スクウェア」売り50% 買い50%
豪ドル・円 :「ブル」売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」売り34% 買い66%
【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 12月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 12月
15:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 1月
16:45 FRF 貿易収支 12月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 12月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 12月
18:30 GBP 貿易収支 12月
20:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 12月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 12月
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 10-12月期
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、円安が進行するなか、欧州財政問題が懸念されリスク回避の動きが強まったことで円を買い戻す動きに転じました。ただし、ドル円は前日比-0.027円で限定的な動きになっていることから、仮に本邦要人発言などの円安材料をきっかけに反発する展開が想定されそうです。また、本日は欧米で複数の重要経済指標の発表も控えており、結果に一喜一憂せずしっかりと見極めて対応したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.00-95.50 ユーロ・円 125.50-129.50 ポンド・円 145.00-149.00