白川日銀総裁の辞任表明を受けて金融緩和期待高まる!!
昨日のドル円は序盤、豪準備銀行(中央銀行)の政策金利発表を控えリスク選好的な円安が進んだものの、3.00%と市場予想通りに据え置いたことから利上げ期待が後退し92.25円付近まで反落しました。しかし、欧州市場に入ると白川日銀総裁の辞任報道を背景に、本邦の金融緩和が進展するとの見方が強まり93.50円付近まで大幅上昇。その後のNY市場でも、白川日銀総裁の辞任報道が意識され円安基調に推移し前日比+1.302円となる93.591円まで強含み取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、仲値に向けて外貨不足からユーロ買いが強まり125.00円付近まで上昇しました。欧米市場に入ると、白川日銀総裁が本来の任期を前倒しで辞任すると発表したことを受けて、金融緩和期待から円安が進んだほか、スペイン、イタリアの国債利回りが低下したこともユーロの支援材料となり前日比+2.415円の127.135円まで上げ幅を拡大し取引を終えました。
≪2013年2月5日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
ユーロ・円 :「ブル」売り49% 買い51%
ユーロ・ドル :「ベア」売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」売り49% 買い51%
豪ドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
NZドル・円 :「ベア」売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
20:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 12月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 1月
06:45 NZD 四半期失業率 10-12月期
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、白川日銀総裁が任期を前倒して辞任すると表明したことで金融緩和期待が高まり円安が進みました。今後は後任選びが注目されることから、新政権が早期のデフレ脱却を目指し大胆な金融緩和を施策できる人材が選出された場合、円安の動きが一段と強まるかもしれません。本日も引き続き本邦の要人発言を材料に振れる展開が想定されるため、突発的な動きに注意しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 92.00-95.50 ユーロ・円 125.50-129.50 ポンド・円 145.00-149.00