ユーロ高継続・ドル円やクロス円底堅い
昨日のドル円は、米長期金利の上昇を受けドルが買われた海外の流れを引き継ぎ、90.80円近辺で取引を開始。麻生財務相が、「過度な円高の動きが修正されつつある」、「回復の兆しを適切な政策で後押しする必要」と発言したことや、日経平均株価の上昇を受け91.02円近辺まで上昇しました。欧米市場では、米ADP全国雇用者数は市場予想を上回る増加幅だった一方で、米GDP速報値は、前期比年率で予想外マイナス成長となり米景気先行き不安が広がり円が買い戻される場面はあったが、底堅い動きで前日比0.359円高い91.088円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、昨日の海外市場で欧州債務問題の懸念が和らいだことに伴い、ユーロ買いが続き122.76円近辺まで上昇しました。欧米市場では、伊中長期債入札の結果が好感されたほか、欧州要人による欧州経済に対するポジティブな発言がユーロの下支え材料となり、123.87円近辺まで上昇。米経済指標が強弱入り混じった結果となったが、前日比1.166円高い123.584円で取引を終えました。
≪2013年1月30日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」売り63% 買い37%
ユーロ・ドル :「ベア」売り83% 買い17%
英ポンド・円 :「ブル」売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
NZドル・円 :「ブル」売り45% 買い55%
【今日の主な経済指標】
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 1月
16:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 12月
16:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 12月
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 12月
16:45 FRF 消費支出[前月比] 12月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 1月
17:55 DEM 失業率 1月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 12月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 12月
21:00 ZAR 貿易収支 12月
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 1月
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 1月
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 11月
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 12月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 12月
22:30 USD 個人所得[前月比] 12月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 12月
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 1月
- 今日のトレードポイント -
米10-12月期月期GDPが予想外のマイナス成長となり、米経済活動の伸びが一服したことが示唆されました。これにより株安・債券高となるなどリスクリスク選好の流れが巻き戻される格好となっており為替市場もリスク回避の動きが優勢となり上値が重くなることが予想されます。本日は、明日の米雇用統計を控え調整的な動きが出やすいことも予想されることからから注意が必要です。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 90.30-91.30 ユーロ・円 121.00-124.00 ポンド・円 142.50-145.00