自民党の圧勝を受けて緩和圧力高まる!!
先週金曜のドル円は序盤、欧米市場でのリスク選好的な円売りが継続するなか、83.75円のバリアオプションを突破すると、ストップロスの買いを巻き込みながら83.95円付近まで上昇しました。しかし、欧州市場に入ると利益確定の売りに押され83.65円付近まで反落。NY市場では、米消費者物価指数が予想よりも弱かったことを手掛かりに、リスク回避の円買いが入ったほか、16日の衆院選を控えた調整目的の円買いが加わり83.319円まで下押しし83.464円(前日比:-0.177)で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日銀への金融緩和期待を背景に円売りが先行し109.978円まで上昇しました。しかし、欧州市場に入るとユーロ各国の製造業PMIが市場予想を下回ったことを受けて、リスク回避のユーロ売りが入り109.40円付近まで軟化。NY市場では、衆院選を控えたポジション調整目的の円買いから109.047円まで下げ幅を拡大したものの、ロンドンフィックスにかけてユーロ買いが持ち込まれユーロドルがストップロスを巻き込んで大幅上昇したことに連れて、ユーロ円も前日比+0.503円の109.869円まで上昇し取引を終えました。
≪2012年12月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ベア」売り65% 買い35%
ユーロ・ドル :「ベア」売り82% 買い18%
英ポンド・円 :「ベア」売り53% 買い47%
豪ドル・円 :「ブル」売り40% 買い60%
NZドル・円 :「ベア」売り54% 買い46%
【今日の主な経済指標】
19:00 EUR 貿易収支 10月
22:30 CAD 対カナダ証券投資額 10月
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 12月
23:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 10月
- 今日のトレードポイント -
週末に本邦の衆議院選挙が行われ自民党と公明党の連立での法案再可決が可能な320議席を獲得したことを受けて、日本銀行への金融緩和圧力が高まっています。20日に金融性先決定会合を控え円売りが先行しやすい展開になりそうです。本日の米経済指標はニューヨーク連銀製造業景気指数、対米証券投資が控えています。ニューヨーク連銀製造業景気指数の市場予想は-1.00と前回の-5.22から改善しており、予想を上回る結果になればリスク先行的なドル売りから85円台が意識される展開もあるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 83.00-85.50 ユーロ・円 109.50-114.00 ポンド・円 134.00-138.00