日銀への金融緩和期待を背景に円売り優勢!!
昨日のドル円は序盤、前日のFOMCで追加金融緩和の強化を受けて、来週開催される日銀金融政策決定会合でも追随する形で追加緩和に動くとの見方から円売りが強まり83.65円付近まで上昇しました。しかし、欧州市場に入ると円売りの動きが一服するなか、欧州株式の株安や米長期国債利回りの低下を受けて、リスク回避的な円買いが入り83.25円付近まで反落。NY市場では、米小売売上高が予想よりも弱く、米新規失業保険申請件数が予想よりも強かったことから、強弱ミックスで手掛かりにならず前日比+0.398円の83.641円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、日銀への金融緩和圧力の高まりから円売りが先行し109.533円まで強含む展開になりました。しかし、欧州市場に入ると欧州株式の株安を受けて、リスクオンの流れが巻き戻される展開になると108.65円付近まで急ピッチに下落しました。NY市場では、ロンドンフィックスにかけてポジション調整目的のユーロ買いが持ち込まれ反発すると前日比+0.543円の109.366円まで上昇し取引を終えました。
≪2012年12月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り48% 買い52%
ユーロ・円 :「ベア」売り65% 買い35%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ベア」売り57% 買い43%
豪ドル・円 :「ブル」売り43% 買い57%
NZドル・円 :「ベア」売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
11:00 SGD 四半期失業率(確定値) 7-9月期
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 10月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 12月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 11月
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 10月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 11月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 11月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 11月
23:15 USD 設備稼働率 11月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替市場は、FOMCの結果を受けて日銀への追加金融緩和期待が高まり円売りが先行しました。また、衆院選が16日に迫っており、自民党が議席を過半数を獲得した場合には一段と強い流れになるかもしれません。本日の経済指標は、ユーロ圏サービス業PMIや米消費者物価指数など複数の発表が予定されています。米財政の崖問題が注目されているなか、経済指標が材料になり難く、予想から大幅にかい離した場合には注意しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 82.50-85.00 ユーロ・円 108.00-111.50 ポンド・円 133.50-136.50