米連邦公開市場委員会で新たな追加緩和策の発表は!?
昨日のドル円は序盤、新規取引材料が乏しかったことから、方向感に欠く展開となり82.35円付近を横ばい推移しました。欧州市場に入っても、方向感が見定めにくいなか、欧州株式が底堅い動きに伴い、リスク選好的な円売りが入り82.55円付近まで上昇。NY市場では、ユーロ圏経済指標の強い結果を受けて対ユーロでのドル売りから、ドル円は小幅に反落する場面が見られたものの、リスク選好の円売りが下支えとなり前日比+0.178円の82.542円まで持ち直して取引を終えました。
東京市場のユーロ円は、目立った取引材料がないことから106.60円付近を静かに推移しました。しかし、欧州市場に入るとユーロ圏ZEW景況感調査が7.6と前回の-2.6から大幅に改善したことを受けて、リスク選好のユーロ買い円売りが入り107.20円付近まで上昇。その後のNY市場でも、ギリシャ債の買い戻しについて目標額を達成したとの報道が伝わると、ギリシャの財政問題への懸念が後退したことで、ユーロ買いが強まり前日比+0.750円の107.346円まで強含み取引を終えました。
≪2012年12月11日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り32% 買い68%
ユーロ・円 :「ベア」売り65% 買い35%
ユーロ・ドル :「ベア」売り69% 買い31%
英ポンド・円 :「ベア」売り71% 買い29%
豪ドル・円 :「ブル」売り42% 買い58%
NZドル・円 :「ベア」売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 11月
16:45 FRF 経常収支 10月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 11月
18:30 GBP 失業率 11月
18:30 GBP 失業保険申請件数 11月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 10月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 輸入物価指数[前月比] 11月
22:30 USD 輸出物価指数[前月比] 11月
02:30 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
04:00 USD 月次財政収支 11月
- 今日のトレードポイント -
前日の為替は、欧州の財政問題への懸念が緩和したことでリスク選好のユーロ買い円売りが入りました。ドル円は対ユーロでのドル売りが強く上昇幅は限定的なものになりました。本日は、日本時間の26時30分に米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されています。米財政の崖による先行き不透明感もありFOMCで新たな追加金融緩和策が発表されるか注目したいです。ただし、追加緩和策が不十分な内容であった場合には、失望感からドル買いが強まる可能性も考えられるため、過度な期待は控えるのがいいかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 81.50-83.50 ユーロ・円 105.50-107.50 ポンド・円 131.50-133.50