日米欧の金融政策が出揃い、次の材料待ちか!?
昨日のドル円は序盤、手掛かり不足の中、日経平均が軟調に推移していたことを受けて、リスク回避的な円買いが入り78.05円付近まで緩やかに軟化しました。欧州市場では、ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が46.0と基準となる50を割り込んだものの、スペイン国債の入札が目標上限を上回ったことが材料視され強弱材料が入り乱れたことから、揉み合う展開となり方向感が定まりませんでした。その後のNY市場においても、米新規失業保険申請件数が市場予想から悪化になった一方で、フィラデルフィア連銀製造業指数が市場予想を上回ったことで為替への影響は限定的となり前日比-0.083円となる78.257円で取引を終えました。
東京市場のユーロ円は序盤、中国製造業PMIが47.8と中国の経済成長の鈍化が意識され、リスク回避の円買いから101.05円付近まで下落しました。欧州市場では、ユーロ圏の経済指標が総じて弱い内容になったものの、スペイン国債の入札が順調に消化されたことで101.20円付近での揉み合う展開になりました。NY市場では、米経済指標がまちまちな結果になり動意が薄いなか、NYダウの堅調推移を受けて、リスク回避の巻き戻しが優勢となり前日比-0.747円となる101.471円まで回復し取引を終えました。
≪2012年9月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り12% 買い88%
ユーロ・円 :「ブル」売り45% 買い55%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ベア」売り51% 買い49%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 7月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 8月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
日米欧の中央銀行の金融政策イベントが終えたことで、目先の目標となる材料がないことから、動意が薄くなることが考えられそうです。もっとも、米連邦準備制度理事会は雇用を回復させるためにQE3を強い決意をもって行うとしており、当局関係者の発言によってはドル売りが強まるかもしれません。その他では、ユーロ圏の高債務国におけるニュースなどによってリスク許容度が変化していることから、突発的な動きには注意しておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 77.50-79.00 ユーロ・円 100.50-103.00 ポンド・円 125.50-128.00