FXレポート

独ギリシャ首脳会談も支援条件緩和ならず!!

先週金曜日のドル円は序盤、本邦輸入勢からの買いに支えられ78.70円付近まで緩やかに上昇しました。欧州勢の参入後は、米長期金利の利回り低下を受けて、日米金利差縮小の思惑からドル売りが散発的に入り78.45円付近まで反落。しかし、NY市場では欧州株式が前日比プラス圏に持ち直したことをきっかけに、リスク選好の地合いとなるなか、NYダウが上昇幅を広げたことが好感され円売りが優勢となり前日比+0.201円となる78.684円まで上昇して取引を終えました。
 
ユーロ円は序盤、ドル円と同様に輸入勢からの買いを受けて98.822円まで強含む場面がみられたものの、その後は週末とあって積極的に買いは続かず揉み合う展開になりました。欧米市場では、独メルケル首相とギリシャのサマラス首相が首脳会談が行われたものの、支援条件の緩和についてまとまらなかったことから、欧州債務危機の懸念からリスク回避の動きが強まり一時97.973円まで下落しました。ただ、引けにかけてポジション調整目的の買いが入り前日比-0.131円となる98.451円まで戻して取引を終えました。
 
≪2012年8月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り17% 買い83%
ユーロ・円  :「ブル」売り47% 買い53%
ユーロ・ドル :「ベア」売り77% 買い23%
英ポンド・円 :「ブル」売り37%  買い63%
豪ドル・円  :「ブル」売り16%  買い84%
NZドル・円  :「ブル」売り48% 買い52%
 
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM  輸入物価指数[前月比] 7月 
15:00 DEM  輸入物価指数[前年同月比] 7月 
17:00 DEM  IFO企業景況感指数 8月 
 
                 - 今日のトレードポイント -
 
先週のドル円は米FOMCにて「多数のメンバーは持続的な成長がなければ早期に追加緩和と判断」との内容を受けて、早期での追加金融緩和観測が高まりドル売り地合いになりました。一方、ユーロはスペインやギリシャといった欧州高債務国への財政支援策が注目されています。独メルケル首相は「ギリシャに関するトロイカの報告を待つ」との見解を示しており、報告結果次第ではギリシャのユーロ脱退の可能性も十分考えられることから、強気一辺倒にはいかないといえます。本日は主要な米経済指標の発表も予定されていないことから、手掛かり不足から方向感の定まらない展開が想定されるものの、欧米株式や債券の値動き動向のほか、要人発言には注意したいです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   77.00-79.00  ユーロ・円 95.00-98.00  ポンド・円 121.50-124.00

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