FXレポート

ドル売りの流れが一服し様子見ムードか!?

昨日のドル円は序盤、前日の米FOMCを受けたドル安の流れが一服し78円半ばにて揉み合う展開になりました。その後の欧州市場においても、欧州株式が堅調に推移したものの、スペインやイタリアの国債利回りが上昇したことで強弱ミックスとなり手掛かりになりませんでした。ただ、NY市場では米新規失業保険申請件数の弱い結果を背景に、対ドル対円で資源国通貨売りが強まったほか、米長期金利の利回り低下が嫌気され、ドル円は78.361円まで急ピッチに下落。引けにかけて、ショートカバーが散発的に入り前日比-0.059円となる78.483円まで小幅に回復し取引を終えました。
 
東京市場のユーロ円は、新規取引材料が乏しく方向感を欠いたことから、98.50円付近での低調な取引になりました。欧州勢の参入直後には、ユーロ売りが優勢となり弱含む展開になったものの、仏製造業PMIが市場予想を上回ったことを受けて、リスク選好の動きから98.812円まで反発しました。NY市場では弱い米経済指標を背景に92.275円まで下落しましたが、その後、一部報道で「スペインはユーロ圏諸国と全面支援の条件について協議」との内容を受けて、ECBへの国債購入期待が高まったことから、ユーロ円は「行って来い」の展開となり前日比+0.220円となる98.582円で取引を終えました。
 
≪2012年8月24日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り14% 買い86%
ユーロ・円  :「ブル」売り48% 買い52%
ユーロ・ドル :「ベア」売り77% 買い23%
英ポンド・円 :「ブル」売り39%  買い61%
豪ドル・円  :「ブル」売り14%  買い86%
NZドル・円  :「スクウェア」売り50% 買い50%
 
【今日の主な経済指標】
17:30 GBP  四半期国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 4-6月期 
17:30 GBP  四半期国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 4-6月期 
21:30 USD  耐久財受注[前月比] 7月 
21:30 USD  耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 7月 
 
                 - 今日のトレードポイント -
 
米FOMCで追加金融緩和への期待感が高まりドル売りの地合いになっていたものの、ドル売りの流れも一服したことで、今後は実施されるのか動向を見極めたいとして様子見ムードが強まりそうです。しかし、本日も米経済指標の悪化などをきっかけに追加金融緩和が意識される展開になれば、再びドル売りの流れになるかもしれません。一方、ユーロはスペインの金融支援について注目が集まっており、要人の発言やヘッドラインで内容に進歩が見られれば、ユーロにとってポジティブな材料になりそうです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   77.00-79.050  ユーロ・円 97.50-99.50  ポンド・円 124.00-126.00

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