欧州首脳会議を前にしっかりとしたリスク管理を!!
昨日のドル円は序盤、売りが先行し79.354円まで下押す場面が見られたものの、その後は欧州首脳会議を控えて積極的な売買にはならず方向感に乏しい展開になりました。欧州市場では、欧州株式の上昇を受けてリスク回避の巻き戻しから円売りが優勢となり79.75円付近まで強含み。NY市場に入ると、米住宅販売保留指数が5.9%と市場予想の1.5%を大幅に上回ったことに加え、NYダウが上げ幅を拡大したことから、投資家のリスク許容度が改善し79.865円まで上昇し79.767円(前日比:+0.258)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、本邦実需筋の売りが観測され99.071円まで緩やかに軟化しました。欧州市場では、明日から行われる欧州首脳会談の行方を見極めたいとして、様子見ムードが強まったことから99.40円付近での小動きに。NY市場でも、強い米経済指標を背景に強含む場面が見られたものの、一方的な展開にはならず狭い値幅で揉み合いながら前日比+0.107円となる99.458円で取引を終えました。
≪2012年6月27日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り21% 買い79%
ユーロ・円 :「ブル」売り27% 買い63%
ユーロ・ドル :「ブル」売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ブル」売り28% 買い72%
豪ドル・円 :「ブル」売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
【今日の主な経済指標】
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 6月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 6月
16:55 DEM 失業率 6月
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 1-3月期
17:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 1-3月期
17:30 GBP 四半期経常収支 1-3月期
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 5月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 1-3月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
欧州首脳会議を控えて様子見ムードが強まったことで、為替相場は狭い値幅での小動きとなりました。ドルは強い米経済指標の発表を受けてNYダウが上昇したことから、米長期金利が上昇し日米金利差の拡大を意識したドル買いが入りました。本日は欧州首脳会議が開催されるまで積極的な取引が控えられる可能性が高いことから、序盤は方向感に乏しい展開になりそうです。しかし、会議を前に思惑的な動きから大きく振れる場合もあるため、しっかりとしたリスク管理を行っておきたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.00-81.50 ユーロ・円 97.00-102.00 ポンド・円 121.50-126.00