本邦の消費税増税案の採決の行方に注目!!
昨日のドル円は序盤、日経平均や主要アジア株式の軟調推移を受けて、リスク回避の円買いが優勢となり80.00円付近まで軟化しました。欧米市場では、スペイン国債の下落にくわえ、格付け会社フィッチがキプロスの国債格付けをジャンク級に引き下げたことを背景にリスク回避の動きが一段と強まり一時79.441円まで下押しし79.641円(前日比:-0.816)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、ドル円と同様に日経平均や主要アジア株式の下落にともなって100.05円付近まで軟調に推移しました。欧米市場では、スペイン国債利回りが上昇したことを背景に欧州の債務危機が意識される展開のなか、格付け会社フィッチがキプロスの国債格付けをジャンク級に引き下げたことがユーロの重石となり一時99.162円まで下落しました。引けにかけて、短期筋からショートカバーが散発的に入り前日比-1.552円となる99.568円まで小幅に上昇し取引を終えました。
≪2012年6月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ブル」売り43% 買い57%
英ポンド・円 :「ブル」売り26% 買い74%
豪ドル・円 :「ブル」売り11% 買い89%
NZドル・円 :「ブル」売り26% 買い74%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 7月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 6月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 4月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 4月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 6月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 6月
- 今日のトレードポイント -
今週28-29日に開催されるEUサミット(首脳会議)を控えて、独首相がユーロ共同債の発行に難色を示したことで、欧州債務問題が再び警戒されスペインの国債利回りが上昇しています。また、スペインの国債利回り上昇を受けて、リスク回避の色合いが濃くなっていることから、スペイン国債の動向には注意しておきたいです。一方、本邦では消費税増税案の採決が本日予定されており、衆議院では可決の見通しとなっているものの、与党の造反人数によっては今後の政局運営や解散総選挙への懸念が強まることが想定されるため、円売り圧力が強まるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-81.50 ユーロ・円 98.50-102.00 ポンド・円 124.00-127.50