FXレポート

欧州の注目はギリシャからスペインへ!!

昨日のドル円は序盤、豪準備銀行(RBA)の議事録で「利下げに関する議論が均衡していた」との内容が公表されたことを受けて、円買いが強まり79.00円付近まで小幅に軟化しました。欧州市場では、スペインの銀行の監査報告が7月から9月に遅れるとの噂を背景に78.847円まで下押す展開に。NY市場では、スペインの短期国債入札が順調に消化されたほか、欧米株式が堅調に推移していたことを受けて、リスク志向の改善からドルと円が同時に売られたことで、78円台後半での小動きとなり78.951円(前日比:-0.162)で取引を終えました。
 
ユーロ円は序盤に豪準備銀行(RBA)の議事録の発表があったものの、ユーロ円への影響は限定的で99.50円付近を堅調に推移しました。欧州市場では、スペインの銀行の監査報告が遅れるとの噂から、欧州債務危機の懸念によるユーロ売りが強まり99.180円まで反落。しかしNY市場に入ると、スペインの長期債利回りが低下したことを受けてリスク回避の巻き戻しの展開になると、ロンドンフィキシングに向けた買いも加わり一時100.482円まで上昇し100.158円(前日比:+0.703)で取引を終えました。
 
≪2012年6月19日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り14% 買い86%
ユーロ・円  :「ブル」売り48% 買い52%
ユーロ・ドル :「ベア」売り68% 買い32%
英ポンド・円 :「ブル」売り30%  買い70%
豪ドル・円  :「ブル」売り20%  買い80%
NZドル・円  :「ブル」売り41% 買い59%
 
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 4月 
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 5月 
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月 
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月 
17:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨 
17:30 GBP 失業率 5月 
17:30 GBP 失業保険申請件数 5月 
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比] 
01:30 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
 
             - 今日のトレードポイント -
 
18日メキシコのロスカボスで開幕したG20首脳会議で「スペインの銀行救済計画を歓迎」「ユーロ圏は安定維持のためすべての必要な措置取る」などの宣言したことでリスク回避姿勢が和らいだほか、スペインの国債入札が消化されたこともユーロのサポート材料になりました。しかし、依然としてスペインの国債利回りは7%台を推移していることから過度な期待は禁物になりそうです。一方、ドルは米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加緩和策期待からドル買いが強まっているものの、仮に期待感を後退させる発表となれば反動によるドル売りに注意したいです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   78.00-80.50  ユーロ・円 98.50-102.00  ポンド・円 122.50-125.50

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