FXレポート

欧州の信用不安の後退でユーロ買いが進行!!

金曜日のドル円は序盤、新規の取引材料に乏しく方向感が定まらないなか、83円台中盤での小動きでした。欧州市場では、米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識したドル買いから83.939円まで強含み。しかしNY市場に入ると、米消費者物価指数が概ね市場予想通りになったものの、ドル売りで反応。その後のミシガン大学消費者態度指数は74.3と市場予想の76.0を下回ったことを受けて、83.188円まで反落しました。ただ、この水準で下げ渋ったことから83.398円(前日比:-0.151)まで戻して取引を
終えました。
 
ユーロ円は序盤、本邦大手金融機関からの売りが観測され109.011円まで軟化しました。欧州市場では、手掛かりが限られるなか週末要因のポジション調整から109.50円付近まで小幅に上昇。NY市場に入ると、ユーロ圏当局者が「欧州安定メカニズムと欧州金融安定基金の合計融資能力を現行の5000億ユーロから7000億ユーロ近くに拡大する可能性がある」と発言したことから、投資家のリスク志向が改善したことで前日比+0.593円となる
109.882円まで上昇し取引を終えました。
 
≪2012年3月16日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り25% 買い75%
ユーロ・円  :「ベア」売り69% 買い31%
ユーロ・ドル :「ベア」売り63% 買い37%
英ポンド・円 :「ベア」売り56%  買い44%
豪ドル・円  :「ブル」売り44% 買い56%
NZドル・円  :「ベア」売り65% 買い35%
 
【今日の主な経済指標】
17:00 ZAR  四半期経常収支 10-12月期 
18:00 EUR  経常収支 1月 
19:00 EUR  建設支出[前月比] 1月 
19:00 EUR  建設支出[前年同月比] 1月 
19:00 ZAR  四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数 1-3月期 
21:30 CAD  卸売売上高[前月比] 1月 
23:00 USD  NAHB住宅市場指数 3月 
 
 今日のトレードポイント -
 
先週のドル円は、9日米雇用統計の強い内容を受けて、投資家のリスク志向が高まっているなか、米長期金利の上昇を背景にドル買いが進行しました。また先週は雇用統計以外の米経済指標も好調だったこともあり、米景気の回復期待を背景にドル買いが一段と強まるかもしれません。一方、ユーロも欧州安定メカニズムと欧州金融安定基金の合計融資能力が拡大する可能性があるとの報道を受けて、欧州の財政危機の懸念が後退していることから心理的な節目である
110円台を突破することも十分に考えられそうです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円   82.50-85.00  ユーロ・円 109.00-112.00  ポンド・円 131.00-134.00

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