米長期金利上昇を背景にドル買い強まる!!
昨日のドル円は序盤、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で景気判断が引き上げられたことを背景に、米長期金利が上昇し日米金利差拡大を意識したドル買いが優勢となり83.30円付近まで上昇しました。欧州勢の参入後にドル買いで反応し上値を試す展開になると83.60円付近まで強含み。NY市場では、主要な経済指標など手掛かり材料が乏しかったことからさえない展開になったものの、米長期金利の上昇に伴うドル買いに支えられて83円台後半を推移し83.730円(前日比:+0.768)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、米長期金利の上昇を受けてユーロドルでのユーロ売りが優勢となり、ユーロ円は108.35付近まで軟化しました。しかし欧州市場に入ると、欧州株式が上昇幅を拡大したことを受けて、リスク選好の動きが強まり一時109.369円まで反発。NY市場では、短期筋からの利益確定の売りが出されるなど上値を削ったものの、一方的に売りが進む動きにもつながらず前日比+0.565円となる
109.083円で取引を終えました。
≪2012年3月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
ユーロ・円 :「ベア」売り61% 買い39%
ユーロ・ドル :「ブル」売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ベア」売り57% 買い43%
豪ドル・円 :「ブル」売り37% 買い63%
NZドル・円 :「スクウェア」売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
17:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
18:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 3月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 2月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 1月
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 3月
- 今日のトレードポイント -
米雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)などの3月前半の主要なイベントをこなしドル買いの流れが維持されています。短期的には売り材料が見当たらないことから、下落局面では積極的に押し目を狙いたいでしょう。ただし、米長期金利が低下してきた場合には急ピッチな上昇の反動から大きく値を崩す可能性も考えられるため注意しておきたい。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 82.00-84.50 ユーロ・円 107.50-110.00 ポンド・円 128.50-132.00