株高円安再開
金曜日のドル円はアジア時間序盤から積極的な円安基調の展開となりました。一部市場ではムーディーズが
日本の格下げを発表との噂が出たことからも円売りが加速し、ロンドンタイム開始時には80.60円付近まで
上昇する展開となりました。欧州時間全体としてはDAX指数を中心に欧州圏の株式市場が本日も底堅い
展開となったことを背景に積極的な円売りが展開され、81.10円近辺まで上値を伸ばす展開となりました。
アジア時間から始まった円売りの流れに対する調整戻しは行われず、上昇幅を広げる展開を継続したまま
今週の取引を終えました。
ユーロ円はドル円以上に急激な円売りの展開を見せました。107円ちょうど近辺から金曜日の取引は
開始となりましたが、アジア時間序盤から欧州時間終了まで高値を拡大し続ける展開となりました。
NYダウが底堅い展開のまま取引を終えたことを確認すると、午前6時30分過ぎには高値を
109.20円付近まで伸ばし、高値を更新し続ける状態のまま今週の取引を終えました。
≪2012年2月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り34% 買い66%
ユーロ・円 :「ベア」売り60% 買い40%
ユーロ・ドル :「ベア」売り80% 買い20%
英ポンド・円 :「ブル」売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」売り41% 買い59%
NZドル・円 :「ベア」売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 貿易収支 1月
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 1月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 1月
- 今日のトレードポイント-
ギリシャに対する追加支援策の合意、日銀の追加金融緩和、日本の貿易赤字、日米間の
金利差拡大見通し、世界的な株高等、市場背景は円売りを支える要素が数多くあります。
24日は調整戻しが行われない怒涛の円売り展開となりました。ボラティリティが
高まっているためドル円、ユーロ円問わず対円通貨の調整戻し幅が大きく振れることを
考慮しながら取引を行う必要がありそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 80.20-82.00 ユーロ・円 108.20-110.70 ポンド・円 127.30-130.70