株高円安基調の行方や如何に
月曜日のドル円は先週末の欧州株高円売りの流れを引き継ぎ円が売られる展開。アジア時間序盤、日本の1月貿易赤字が大幅に拡大するとの観測や中国人民銀行が18日に預金準備率を引き下げたことを背景に一時79.90近辺まで上昇し、2011年8月4日以来の高値をつけました。しかし貿易赤字が1兆4750億円と市場予想平均の1兆4563億円を若干上回る結果が発表されると材料出尽くし感から円の買い戻しが加速。
欧州時間では本日も欧州株高となりましたが、対ユーロでのドル売りが著しく、ドル円は79.50円付近でのもみ合いとなりました。その後、目立った動きは見られず本日の取引を終えました。
ユーロ円もアジア時間では円売りの展開となりました。一時105円75銭前後と昨年11月14日以来の高値まで買われる場面もありましたが、貿易赤字発表後、材料不足感から急失速。欧州時間序盤でもこの流れは変わらず104.65円付近まで下げ幅を拡大しました。しかしその後、欧州株の上昇を受けユーロ買いが加速。105.55円付近まで値を戻した後、様子見ムードの中本日の取引を終えました。
≪2012年2月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り38% 買い62%
ユーロ・円 :「ベア」売り59% 買い41%
ユーロ・ドル :「ベア」売り70% 買い30%
英ポンド・円 :「ブル」売り48% 買い52%
豪ドル・円 :「ブル」売り35% 買い65%
NZドル・円 :「ブル」売り49% 買い51%
【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 12月
16:00 CHF 貿易収支 1月
22:30 CAD 小売売上高[前月比] 12月
22:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
22:30 CAD 卸売売上高[前月比] 12月
市場では、ギリシャ債務問題に端を発するリスク回避のための円買いが反転し、リスク志向の動きが強まっています。株高円安の流れが形成されつつあるため本日も各国の株式市場動向には注目です。本日は米国やユーロ圏における目立った指標発表はありませんが、各通貨ボラティリティが高まっていることから材料がない中での突発的な値動きには注意が必要でしょう。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 78.50-80.20 ユーロ・円 104.20-106.50 ポンド・円 125.30-128.00