FXレポート

注目のユーロ圏財務相会合の協議結果は!?

金曜日のドル円は序盤、ギリシャの債務問題の懸念が後退したことを背景に日経平均やアジア主要株式が大幅高となったことから、リスク選好の円売りから79.15円付近まで上昇しました。欧州市場では、目立った取引材料が見当たらず様子見ムードが広がり79.10円付近を小動きしました。NY市場では、モンティ伊首相が「20日の財務相会合でギリシャ救済策は合意に達するだろう」と発言したことを受けて、リスク志向の動きから79.609円まで緩やかに上昇し79.514円(前日比:+0.595)で取引を終えました。

ユーロ円は、前日のNY市場でのリスク選好の流れを引き継ぎ、東京市場にかけて104.00円付近まで上昇しました。欧州市場では、英小売売上高が市場予想を上回る結果となったことを受けて、主要通貨に対してポンド買いが強まったものの、ユーロ円への影響は限定的でした。NY市場では、欧州中央銀行(ECB)がギリシャ国債を新発債へと交換する作業が完了したと報じられると、104.662円まで上昇し104.591円(前日比:+0.936)で取引を終えました。

≪2012年2月17日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り43% 買い57%
ユーロ・円  :「ベア」売り64% 買い36%
ユーロ・ドル :「ベア」売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ベア」売り53%  買い47%
豪ドル・円  :「ブル」売り42% 買い58%
NZドル・円  :「ベア」売り56% 買い44%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 12月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 12月
16:45 FRF 企業景況感指数 2月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 1月
         

- 今日のトレードポイント-


先週のドル円は、14日日銀が金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切ったことを受け、円売りが優勢になったほか、好調な米経済指標やギリシャへの過度な悲観論が後退したことも円売りを後押ししました。本日はユーロ圏財務相会合が控えていることから、協議の動向を注視したいでしょう。ギリシャへの追加支援が決定されるとの見方が多いものの、協議が難航し合意まで辿りつけない場合も想定し慎重姿勢で臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   77.50-81.50  ユーロ・円 102.00-106.50  ポンド・円 123.50-128.00

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