FXレポート

週末の米雇用統計を睨んだ展開か!?

金曜日のドル円は、東京市場でポジション調整目的の売りからストップロスをつけるなどして76.90円付近まで大幅に下落しました。欧州市場では、ドル売りが一巡したものの、手掛かり不足から方向感に乏しい展開となり77.00円付近を推移。NY市場では、米四半期実質国内総生産(GDP)が2.8%と市場予想の3.0%を下回ったことを受けて、NYダウが下げ幅を拡大するなど、リスク回避の動きから76.672円(前日比:-0.773)まで軟化して取引を終えました。

ユーロ円は序盤、ドル円がストップロスの売りをつけるなどして大幅下落したことにつれて107.75円付近まで下落しました。欧州市場では、レーン欧州委員がギリシャの債務交渉について「合意に近い状態にある」と述べたことに好感し、ユーロ買い優勢になると101.35円付近まで強含む展開になりました。NY市場では、弱い米経済指標を背景にリスク回避の円買いから101.589円まで下落したものの、再びギリシャの債務交渉への期待感からユーロ買いが優勢になり101.375円(前日比:-0.114)円まで反発して取引を終えました。


≪2012年1月27日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り 7% 買い93%
ユーロ・円  :「ベア」売り51% 買い49%
ユーロ・ドル :「ベア」売り76% 買い24%
英ポンド・円 :「ブル」売り33%  買い67%
豪ドル・円  :「ブル」売り33% 買い67%
NZドル・円  :「ベア」売り51% 買い49%

【今日の主な経済指標】
19:00 EUR  ☆     消費者信頼感(確定値) 1月
22:30 USD  ★     個人所得[前月比] 12月
22:30 USD  ★     個人消費支出(PCE)[前月比] 12月
22:30 USD  ★     個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比]     
06:45 NZD  ☆     住宅建設許可件数[前月比] 12月  

         
                     - 今日のトレードポイント-

先週のドル円は、日本の貿易収支が通年で31年ぶりとなる赤字に転落したことから円売りが進み78.278円まで上昇しました。しかし、週後半に入ると米連邦公開市場委員会(FOMC)で2014年末まで超低金利政策が続くと表明したことをきっかけにドル売りが優勢になり、週前半の上昇幅が削られました。また、堅調だった米経済指標も米GDPが市場予想を下回るなど、リスク回避の動きが強まったことで下げ足を速めました。本日は週末の米雇用統計を睨んだ展開になることが想定されるため、米経済指標の個人所得や個人消費支出の結果に注目したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.00-77.50  ユーロ・円 100.00-102.50  ポンド・円 119.50-121.50

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