FXレポート

ドル売り地合いのなか、ギリシャ債務交渉は決着なるか!?

昨日のドル円は序盤、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で異例の低金利期間が延長されることが示されたことを背景に、ドル売りが先行し77.55円付近まで弱含む展開になりました。欧州市場では、ユーロドルでのユーロ買いドル売り圧力が強まり、ドル円にも波及し77.40円付近まで軟化しました。NY市場に入っても、ロンドンフィキシングに絡んだドル売りが観測されると一時77.293円まで下落。ただ引けにかけて、ポジション調整のドル買いが散発的に入ったことで77.445円(前日比:-0.340)まで回復し取引を終えました。

ユーロ円は序盤、新規取引材料に乏しく動意の薄い展開になると101円台後半で小動きとなりました。欧州市場では、一部報道で「ギリシャの債務交渉で、民間債権者が低い利率のクーポンと借り換えることで合意された」と伝わるり、投資家のリスク回避姿勢が和らぎユーロ買いが優勢になると102.15円付近まで上昇しました。NY市場では、米新築住宅販売件数や米景気先行指標総合指数が市場予想を下回ったことを背景に、ユーロドルでユーロ高ドル安が進行し、ユーロ円は102.200円まで強含んだものの、買い一巡後にNYダウが上昇幅を縮小したことから、101.489円(前日比:-0.424)まで売り戻されて取引を終えました。

≪2012年1月26日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り31% 買い69%
ユーロ・円  :「ベア」売り53% 買い47%
ユーロ・ドル :「ベア」売り64% 買い36%
英ポンド・円 :「ブル」売り48%  買い52%
豪ドル・円  :「ブル」売り39% 買い61%
NZドル・円  :「ベア」売り56% 買い44%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM  輸入物価指数[前月比] 12月
16:00 DEM  輸入物価指数[前年同月比] 12月
17:00 CHF  KOF景気先行指数 1月
18:00 EUR  マネーサプライM3[前年同月比] 12月
22:30 USD  四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 10-12月期
23:55 USD  ミシガン大学消費者態度指数・確報値 1月

- 今日のトレードポイント -


ドル円は、FOMCが超低金利政策の期間の延長を示唆したことでドル売りが意識されやすくなっています。また、全般的に堅調だった米経済指標も昨日の弱めの内容が嫌気されていることから、下値リスクの意識を高めておきたいところです。その他では、ギリシャと民間債権者との債務交渉が合意に向けて進展したことがプラス材料と捉えられているものの、未だに協議が継続していることから、引き続きその動向には注視しておく必要があるでしょう。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.50-78.00  ユーロ・円 100.00-102.50  ポンド・円 120.00-123.00

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