ファンド勢のドル買いに押され大幅上昇!!
昨日のドル円は序盤、ギリシャと国際金融協会(IIF)との債務交渉の合意期待を背景に77.00円付近を底堅く推移しました。欧州市場では、欧州株式の下落をきっかけにユーロドルのドル買いがドル円にも波及し強含むなか、モデル系ファンドの買いも観測され77.40円付近まで上昇。NY市場では、フロー主導の取引からストップロスの買いを巻き込み一時77.847円まで上値を伸ばしました。引けにかけて、ポジション調整の売りが入り小幅に値を崩したものの、前日比+0.683円となる77.698円で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、ギリシャの債務交渉を背景に100円台前半で小動きするなか、ロシア勢からユーロ買いが入り100.40円付近まで上昇しました。欧州市場では、欧州株式の下落を受けてドル円が上値を伸ばすなか、ユーロ円も連れて100.85円付近まで強含む展開に。NY市場に入っても、ドル円の上昇につられるかたちで上値を伸ばし昨年12月28日以来となる101円台を示現し前日比+0.901円となる101.239円で取引を終えました。
≪2012年1月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り52% 買い48%
ユーロ・ドル :「ベア」売り74% 買い26%
英ポンド・円 :「ブル」売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」売り36% 買い64%
NZドル・円 :「ベア」売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 12月
14:00 JPY 金融経済月報(基本的見解)
18:00 DEM IFO企業景況感指数 1月
18:30 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
18:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 10-12月期
18:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 10-12月期
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
00:00 USD 住宅価格指数[前月比] 11月
00:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 12月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 12月
02:30 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
05:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
前日のドル円は、モデル系ファンドや米系ファンドによる買いが観測され大幅に上昇しました。一方、ユーロ円はギリシャと国際金融協会(IIF)との債務交渉は不透明感が高まったものの、ドル円の上昇に支えられました。本日は日本時間26時30分に米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えています。新たな景気支援策を掲示する可能性は低いものの、景気見通しについてバーナンキ議長の発言に注目したいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.00 ユーロ・円 99.00-101.50 ポンド・円 118.00-121.00