ギリシャ債務交渉を背景にリスクオン相場継続なるか!?
昨日のドル円は、アジア勢が旧正月に入ったことから、市場参加者の減少を背景に77.00円前後で動意の薄い展開に。欧州市場に入ると、FT紙が「ギリシャと国際金融協会(IIF)、債務交換条件で大筋合意」との報道が伝わると、欧州の債務問題の懸念が後退したことで、ユーロドルでのドル売りがドル円にも波及し、76.870円まで下落。NY市場では、リスク許容度が改善しているなか、ドルストレートでのドル売りが重しになっていたものの、米10年債利回りの上昇をきっかけに買いが優勢になり77円台回復し77.015円(前日比:+0.043)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、先週末までにギリシャ政府と国際金融協会(IIF)との間で、協議が合意に至らなかったことに嫌気し、99.085円まで下落しました。欧州市場では、FT紙が「ギリシャとIIFで債務交換の条件が大筋合意」との報道が伝わると、リスク回避の動きが後退しユーロ買いが選好され心理的な節目である100円台を示現。NY市場では、独連邦議員から「ドイツ政府は必要であれば欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と欧州安定メカニズム(ESM)を併用させる提案について協議する」との一部報道が伝わると、ユーロ買いが一段と強まり100.484円まで強含み100.338円(前日比:+0.761)で取引を終えました。
≪2012年1月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ブル」売り52% 買い48%
ユーロ・ドル :「ベア」売り74% 買い26%
英ポンド・円 :「ブル」売り29% 買い71%
豪ドル・円 :「ブル」売り36% 買い64%
NZドル・円 :「ベア」売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
19:00 EUR 製造業新規受注[前月比] 11月
19:00 EUR 製造業新規受注[前年同月比] 11月
22:30 CAD 小売売上高[前月比] 11月
22:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 11月
00:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 1月
- 今日のトレードポイント -
ギリシャへの追加支援を背景にリスク志向が高まりユーロ買いが優勢になりました。本日もギリシャとIIFとの債務交渉の行方やEU財務省会合の動向に注目したい。ギリシャへの追加支援は大筋合意との報道が伝わっており、順調に合意に達しても「織り込み済み」として反動が出る場合もあり注意しておきたい。ただ、EU財務省会合の動向によってはリスクオンと捉えられ強含む展開も想定されるため、安値圏では強気な姿勢を維持したいでしょう。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.00 ユーロ・円 99.00-101.50 ポンド・円 118.00-121.00