ギリシャの債務交渉の行方は!?ユーロ圏財務省会合にも注目!!
金曜日のドル円は、事業法人の決済が集中するゴトー日(5、10日)とあって仲値にかけてドル買いが強まり77.20円付近まで上昇しました。しかし、仲値を過ぎると本邦輸出勢の売りに押され77.10円付近まで小幅に軟化する展開に。欧州市場に入ると、前日の欧米市場で欧州の信用不安が後退したことが意識され、ユーロ円の上昇に伴って、ドル円も77.302円まで強含みました。しかし、NY市場に入ると、週末で目立った取引材料がなかったものの、米長期金利が上昇幅を縮めたことを受けて日米金利差縮小を意識した売りが入ると、一時76.916円まで急落。引けにかけて、NYダウが底堅く推移したことがドルの下支えとなり、前日比-0.134円となる76.972円で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、前日の欧米市場のリスク選好の地合いが継続し100.324円まで堅調に推移しました。欧州市場では、伊銀大手ウニクレディトの株価が大幅下落から取引停止に陥ったことを受けて、ユーロ売りが強まると99.50円付近まで軟化。NY市場では、ギリシャ政府と国際銀行協会との債務交渉の動向を見極めたいとの思惑や週明けの財務相会合を控えて、積極的な取引が控えられたことから、99円台中盤での小動きとなり99.577円(前日比:-0.409)で取引を終えました。
≪2012年1月20日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ブル」売り43% 買い57%
ユーロ・ドル :「ベア」売り72% 買い28%
英ポンド・円 :「ブル」売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
NZドル・円 :「ベア」売り53% 買い47%
【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 企業景況感指数 1月
22:30 CAD 景気先行指数[前月比] 12月
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 1月
- 今日のトレードポイント-
先週のドル円は、米経済指標や企業決算が堅調だったことから、リスク許容度が改善し米長期金利が上昇すると日米金利差拡大を意識した円売りドル買いが入りました。本日はおもな米経済指標の発表が予定されていないものの、ギリシャ政府と国際銀行協会との債務交渉が大詰めを迎えると考えられるほか、ユーロ圏財務省会合にも注目したいでしょう。しかし、これらのイベントで仮に債務危機の懸念が高まる内容になった場合は、リスク許容度の悪化から米長期金利が低下しリスクオフとなる可能性も低くないとみられ注意したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.00 ユーロ・円 98.00-101.00 ポンド・円 118.50-121.50