欧米株式の株高を背景にリスクオン相場に!!
昨日のドル円は、序盤にNZ四半期消費者物価が発表され-0.3%と市場予想の0.4%を大幅に下回ったことから、発表直後には76.693円の安値をつけたが、売買が一巡すると発表前の水準まで持ち直しました。欧州市場では、目立った取引材料が見当たらなかったことから、76.75円付近でのレンジ取引に。ただ、NY市場では、米金融機関の決算内容が好調だったことを受けてNYダウが上昇したほか、米長期国債利回りの上昇もドルのサポート材料となり、リスク志向の高まりからドル円は77.312円まで強含み77.106円(前日比:+0.305)で取引を終えました。
ユーロ円は序盤、前日の欧米市場でのリスク選好の地合いが継続したことで98.70円付近を堅調に推移しました。欧州市場では、ギリシャ政府と国際銀行協会との債務交渉が解決に向けて協議が再開されたことを好感し、リスク回避の巻き戻しからユーロはストップロスの買いをこなし99.20円付近まで上昇しました。NY市場に入っても、欧米株式の株高や米長期金利が急ピッチで上昇したことを背景に日米金利差拡大を意識したドル買いが入りドル円の上昇につられて、ユーロ円も上値を伸ばし99.986円(前日比:+1.239)で取引を終えました。
≪2012年1月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り25% 買い75%
ユーロ・円 :「ブル」売り49% 買い51%
ユーロ・ドル :「ベア」売り75% 買い25%
英ポンド・円 :「ブル」売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」売り39% 買い61%
NZドル・円 :「ベア」売り53% 買い47%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 11月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 11月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 11月
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 12月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 12月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 12月
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
21:00 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 12月
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 12月
21:00 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 12月
22:30 CAD 卸売売上高[前月比] 11月
00:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 12月
00:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 12月
ユーロ円はリスクオン相場から1月4日以来となる100円台を示現。国際通貨基金(IMF)が融資枠を拡大したほか、欧州各国の国債入札が堅調だったことを背景にリスク許容度が改善しました。しかし、三営業日で3円近く上昇していることから、新規の悪材料が出た場合には一旦利食い売りにさらされる可能性も低くないと見られるため、警戒感を高めておきたいところです。
一方、ドル円は株式市場の株高が好感されており、米景気回復の期待感も高まっていることから、下値は限定的になりそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.50-78.00 ユーロ・円 98.50-101.00 ポンド・円 118.00-121.00