FXレポート

連日の材料不足も米小売売上高に期待か!?

昨日のドル円は、序盤にユーロドルでドル買い圧力が強まったことを受けて76.95円付近まで堅調に推移しました。欧州市場では、中国人民銀行が預金準備率を引き下げるのではとの噂からドル売りの流れになったものの、同時に円も売られたことから影響は限定的。NY市場に入ると、格付け会社フィッチが「ユーロ崩壊を防ぐため、ECBは国債購入規模を拡大すべき」との見解を示したことで、リスク回避の円買いから小幅に値を崩し76.873円(前日比:+0.032)で取引を終えました。

ユーロ円は序盤、フロー中心の取引からユーロドルが下落すると、つられる形で97.928円まで軟化しました。しかし、欧州市場に入ると、中国人民銀行の預金準備率引き下げの噂から、リスクオンの流れとなり一時98.369円まで上昇したものの、格付け会社フィッチが「ユーロ崩壊回避へ国債買い入れを拡大すべき」との見解を示したことでユーロの重しとなり、97.60円付近まで急落。NY市場に入っても、欧州連合(EU)が加盟国のハンガリーに対して財政協定違反で制裁を科す可能性が報じられるなど軟調な展開となりました。ただ引けにかけて、NYダウが底堅い動きとなったことで、ユーロに買い戻しが入ると97.687円(前日比:-0.484)まで持ち直して取引を終えました。


≪2012年1月11日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」売り15% 買い85%
ユーロ・円  :「ブル」売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ブル」売り31% 買い69%
英ポンド・円 :「ブル」売り11%  買い89%
豪ドル・円  :「ブル」売り29% 買い71%
NZドル・円  :「スクウェア」売り50% 買い50%

【今日の主な経済指標】
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 12月
15:30 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
16:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 12月
16:45 FRF 経常収支 11月
16:45 FRF 財政収支 11月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 11月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 11月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 11月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 11月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 小売売上高[前月比] 12月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 11月
04:00 USD 月次財政収支 12月

 
                         - 今日のトレードポイント-

ドル円は、依然として年始から低ボラティリティで動意薄の展開になっています。前日の米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済は緩やかなペースで拡大したことが示されたが、労働市場は依然としてぜい弱であるとの見方も示されていることから、方向感を出すには新規取引材料が必要になりそうです。本日は日本時間22時30分に米小売売上高の発表が控えており、好調なクリスマス商戦を背景に予想より強めの数字が出れば、リスクオンから上昇相場になるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円   76.00-78.50  ユーロ・円 97.00-99.00  ポンド・円 118.00-120.00

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