独仏首脳会談で債務問題解決に向けた前進見られず!!
昨日のドル円は、東京市場が成人の日で市場が祝日休場だったこともあり、取引参加者が減少していたことから、積極的な売買が手控えられ76円台後半での狭い値幅での取引になりました。欧州勢参入後は、主要通貨に対しドル売りが優勢になると、ドル円は76.774円まで緩やかに軟化しました。
ただ、NY市場に入ると、NYダウの堅調推移を受けてリスク回避の動きが後退しドル円は持ち直す展開となり76.855円(前日比:-0.118円)まで上昇し取引を終えました。
ユーロ円は序盤、欧州債務問題を背景にユーロ売りが強まり97.25円付近まで下落したものの、その後、短期筋からショートカバーが散発的に入り97.80円付近まで戻しました。欧州市場に入ると、アジア主要株式の株高を手掛かりに投資家のリスク回避姿勢が後退し、ユーロ買いが一段と強まると
98.237円まで上昇。NY市場では、独仏首脳会談が開かれましたが、欧州を取り巻く債務問題の解決に向けて具体的な内容が聞かれなかったことで、ユーロ円は上値の重い展開となり98.104円(前日比:+0.203円)で取引を終えました。
≪2012年1月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り14% 買い86%
ユーロ・円 :「ブル」売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ブル」売り42% 買い58%
英ポンド・円 :「ブル」売り16% 買い84%
豪ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」売り41% 買い59%
【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 11月
22:15 CAD 住宅着工件数 12月
00:00 USD 卸売在庫[前月比] 11月
本日も手掛かりとなる主な経済指標の発表が控えていないことから前日に続き、欧州債務問題の動向によるリスク許容度の変化が焦点になろうか。独仏首脳会談では、債務問題の解決に向けて具体案が示されなかったことが嫌気されており、売り地合いを強めることになりそう。ただ、買い材料は見当たらないものの、年末年始に掛けてユーロが大幅に売り込まれていることから、きっかけさえあれば買い戻す展開もあるかもしれない。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.00-78.50 ユーロ・円 97.00-99.00 ポンド・円 118.00-120.00