米雇用統計の改善を受け、ドル高に
先週金曜日のドル円はアジア時間ではもみ合いの展開となり、77.00円付近から77.25円付近でのボックス相場になりました。欧州時間では12月米雇用統計で雇用者数が予想以上に増加し失業率も低下したため(非農業部門雇用者数変化:20万人増、失業率:8.5%)、一昨日に引き続きドル買い・円買いの流れが再発。一時77.33円付近まで上値を伸ばすも主役はユーロのためすぐに失速。77.00円付近まで値を戻し、取引を終えました。
ユーロ円もアジア時間では動意薄のためもみ合いの展開となりました。欧州時間では米雇用統計の結果を受けユーロ売りが加速。金曜日の取引終了後にフランスの格下げが行われるとの噂もユーロ売りを後押しし、97.90円付近まで下値を拡大。そのまま値を戻すことはなく、本日の取引を終えました。
≪2012年1月6日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」売り15% 買い85%
ユーロ・円 :「ブル」売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ブル」売り25% 買い75%
英ポンド・円 :「ブル」売り13% 買い87%
豪ドル・円 :「ブル」売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」売り33% 買い67%
【今日の主な経済指標】
9日 06:45 NZD 貿易収支 11月
9日 09:30 AUD 小売売上高[前月比] 11月
9日 15:45 CHF 失業率 12月
9日 16:00 DEM 経常収支 11月
9日 16:00 DEM 貿易収支 11月
9日 16:45 FRF 貿易収支 11月
9日 17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 11月
9日 20:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 11月
9日 22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 11月
10日 05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 11月
10日 06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 11月
金曜日は米雇用統計の発表が前日の民間集計の内容を反映する結果となったためドル買い・円買いの流れに変化は起こりませんでした。ユーロを中心に市場は不安定な局面を迎えているため、取引の主役となる通貨の切り替えを見逃さないようにしたいものです。特にドルに対してはリスク回避のドル買いが進んでいるため、市場のマインドが短期的なリスク志向に切り替わり高金利通貨買いが発生する可能性があることは考慮して取引を行う必要があるかもしれません。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 76.20-77.80 ユーロ・円 97.30-98.70 ポンド・円 117.90-119.50